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2018 年度 実施状況報告書

消滅危機にあるヴァヌアツ無文字言語の解明と辞書編纂

研究課題

研究課題/領域番号 18K00579
研究機関愛媛県立医療技術大学

研究代表者

内藤 真帆  愛媛県立医療技術大学, 保健科学部, 講師 (00784505)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードヴァヌアツ共和国 / ツツバ語 / 少数言語 / 危機言語 / 無文字言語
研究実績の概要

南太平洋のヴァヌアツ共和国では、80あまりの島において、100を超える文字を持たない言語が話されている。このうちのいくつかは、現在に至るまで全く記述研究がなされていない。本課題は、こうしたヴァヌアツ共和国の研究状況と話者の高齢化をふまえて、未調査言語、とくに辺境の地で話されている言語および言語文化の調査研究に取り組むものである。具体的には、①先行研究査が乏しい北・中央ヴァヌアツの言語を調査し、記述を行うこと、および、②これまで調査研究を行ってきたツツバ語の辞書作成を行うことを目指している。
2018年度には、6月と9月に現地で調査を行った。6月の調査はツツバ島において行い、事前に作成したツツバ語辞書の名詞項目の発音・定義・用例をネイティブチェックした。また語彙の録音を行った。さらに、その過程において加筆が必要となった語句について、あらためて調査を行った。作成に取り組んでいる辞書は、ツツバ語をヴァヌアツ共和国の国語ビスラマ語と英語の2言語で説明するものであるため、残る2言語についてもネイティブチェックを行い、加筆と修正を行った。
9月の調査では、未調査言語の調査に着手するにあたり、ヴァヌアラヴァ島で話される言語とマレクラ島の言語を対象に、予備調査を行った。具体的には、基礎語彙を収集して、分析を行ったほか、周辺言語および近隣の島で話される言語のうち、先行研究のあるものと今回収集した言語のデータを比較し、分析と考察を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

計画どおり現地調査を行い、①辞書項目のネイティブチェックと②詳細な説明が難しかった項目のデータ収集、および③その整理をすることができた。また④マレクラ島とヴァヌアラヴァ島の言語についても、予定していた項目・内容を一通り調査し、先行研究との比較ができた。以上、おおむね順調に進んでいるといえる。

今後の研究の推進方策

引き続きツツバ語の辞書作成とネイティブチェック、加筆・修正を進める。また2018年度に調査したマレクラ島とヴァヌアラヴァ島の言語を周辺言語と比較し、記述を行うほか、2019年度はノルスープ島で話される言語の調査を行う。

次年度使用額が生じた理由

購入を予定していた書籍の刊行が遅れたことによる。当書籍の購入または調査旅費にあてる予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Nouns in Tutuba Language (O-S)2018

    • 著者名/発表者名
      Maho NAITO
    • 雑誌名

      愛媛県立医療技術大学紀要

      巻: 15 ページ: 25-27

  • [雑誌論文] Nouns in Tutuba Language (S)2018

    • 著者名/発表者名
      Maho NAITO
    • 雑誌名

      愛媛県立医療技術大学紀要

      巻: 15 ページ: 29-31

URL: 

公開日: 2019-12-27  

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