研究課題
基盤研究(C)
本研究は、言語コミュニケーションに伴う神経活動を脳波計測により考察し、対人相互作用に特化した神経活動の検出を試みようとした。しかし、コロナ禍により実験が不可能になったため、「日本語版対人反応性指標」によって実験参加者の社会性を評価し、質問紙調査による文理解判断ならびに既有脳波データと参加者の社会性の相関を解析した。結果、行動指標、神経活動の両者について個々人の性別と社会性に応じた規則性が示された
実験心理学
コミュニケーション能力に社会的関心が集まる一方で、その実態は不明である。特に教育場面において、コミュニケーション能力への関心が混乱を招いている面もある。コミュニケーション能力の詳細を神経科学的手法によって科学的に明らかにすることで、コミュニケーション能力の正確な理解を深め、コミュニケーション能力養成に貢献することで学生ならびに指導者の不安を解消することができる可能性があると考えている。