研究課題
基盤研究(C)
本研究は、カラハリ・コエ語派に属するグイ語およびガナ語の談話における情報構造を解明することを目的とした。COVID-19の影響で現地調査が一時中断されたが、オンラインでの調査や過去の資料のデジタル化を通じて研究を継続した。最終年度には現地調査を再開し、新たなデータの収集と分析を行った。これにより、これらの言語における焦点表示、語順、談話構造の新たな知見を得ることができた。
言語学
本研究の学術的意義は、カラハリ・コエ語派の言語学的特徴に関する新たな知見を提供する点にある。特に、焦点表示や語順、談話構造の分析を通じて、これらの言語の情報構造に関する理解が深まった。また、これらの知見は、普遍的な言語理論の構築にも寄与するものである。社会的意義としては、言語資料のデジタル化とアーカイブの整備を通じて、文化遺産の保存と伝承に貢献することが挙げられる。これにより、現地コミュニティの文化的アイデンティティの維持・強化が期待される。