研究課題/領域番号 |
18K00592
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研究機関 | 中京大学 |
研究代表者 |
野村 昌司 中京大学, 国際学部, 教授 (60410619)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | MERGE / Chomsky |
研究実績の概要 |
全世界でコロナウイルスが蔓延し、2020年度は、大学業務に著しく支障をきたした。研究代表者は、所属する中京大学が2020年度に発足した国際学部で副学部長を務めている。発足と同時に大学で授業が行えない事態となり、オンライン授業への切り替え対応はもちろん、学部の様々な計画の変更を余儀なくされたため、研究を中断し、1年を通してコロナ対応に追われることとなった。従って2020年度は報告できる特段の研究実績はなく、近年Noam Chomsky氏が提案しているMERGEの研究資料(Chomsky氏によるUCLA Lectures, 日本言語学会での講演、Chomsky 2020等)を集めるに留まった。よって補助事業期間延長の承認申請をし2021年度に研究を再開し、本研究課題のまとめを行うこととなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究実績の概要で述べたように、2020年度は1年を通してコロナ対応におわれることとなったため、研究を中断せざるを得ず、補助事業期間延長の承認申請を行い、2021年度に本研究課題を再開することとなった。
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今後の研究の推進方策 |
2020年度は本研究課題の最終年度であったが、上述の通り、まともに研究を行える状況ではなかった。1年の期間延長を行ったため、2021年度は、2020年度に行う予定であった研究を行う。Chomsky (2015)でpair-Mergeという新しい統語操作が提案されたが、Chomsky, Gallego, and Otto (2019), Chomsky (2020)で従来のMergeからMERGEへと統語操作の基礎をなす仕組みに変更が加えられた。この新しい枠組みにおいてpair-Mergeがpair-MERGEとして存在しうるのかをまとめていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
進捗状況にも記載したが、1年を通してコロナ対応に追われ、研究を中断せざるを得なかったため、ほとんど使用機会がなかったためである。研究会等をネット会議で行える環境を整備するためにも使用する予定をしていたが、既存の設備を使い、視聴するに留まった。このような理由のため、補助事業を1年延長した。2021年度には、国際学会出張が可能となっていれば、予定通り出張費として使用、また研究会・国際学会もオンラインでの開催が多いため、万全のネット環境、PC環境を整備し、どのような状況下においても研究成果をあげられるよう努める。
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