ドイツ語の与格構文とそれに機能的に対応する日本語の二重主語構文、被害受身文が主として体験に属し、それに対して、ドイツ語の中間構文(middle construction)と日本語の属性を表す構文が知識に対応することなどが明らかとなった。 このように言語個別性の解明と言語普遍性の発見を促進し,機能類型論を深化・発展させることを主眼としたが、これはGeorg von der Gabelentzによる言語の類型的視点に立脚し、それらの理論的背景を模索するものであり、日独語を対象として、これらの理論のさらなる実質化、および統合化を目指した点に本研究成果の学術的意義がある。
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