研究課題/領域番号 |
18K00601
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研究機関 | 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所 |
研究代表者 |
吉田 夏也 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 理論・対照研究領域, プロジェクト非常勤研究員 (60316320)
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研究分担者 |
北原 真冬 上智大学, 外国語学部, 教授 (00343301)
白勢 彩子 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (00391988)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 無声化 / 心内処理 |
研究実績の概要 |
1):2020年3月に、分担者白勢の研究室において、修正を施したプログラムを使用して分担者を被験者として予備実験をおこなった。その結果、プログラムには問題のないことが確認されたが、特定の環境下で実験データが取得できないという不備が生じた。機器を詳細に調べた結果、この現象は、実験装置の設置方法とコンピュータの処理速度(データ転送の速度)から生じることが明らかになった。そこで、代表者と分担者で処理速度を向上させ(USBの規格を最新のものにした)、実験機器を正確に設置することでこの問題を解決した。追加の予備実験と並行して、10名程度の実験参加者を確保して、本実験を分担者北原の実験室で2020年4月におこなう準備をおこなった。しかし、その後の感染症の流行により実験室は長期間閉鎖されて、代替となる施設も見つけられず、実験を中断した。 本実験は、精密機器を使用しているために、オンライン上で実験を実施することは困難であり、感染症対策をおこなって、実験参加者の安全を確保した上で、実験を再開する予定である。 2):これまで使用していた実験の刺激(イラスト)は、自由素材を使用していた。その結果、絵柄の不統一が生じて、実験参加者は、刺激(絵)を見るのではなく、絵柄(タッチ)を見て判断している可能性が否定できない。これは実験結果に影響を与えると考えられる。このため、1名の専門家(イラストレーター)に絵柄を統一したイラストを発注して、この問題を解決した。 3):コンピュータの処理速度の問題を解決するために、コンピュータを更新した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
1):代表者および分担者が実験の実施場所として予定していた施設がすべて一時的に閉鎖したため。 2):代替施設による実験の実施に関しても、被験者の安全確保が困難で研究倫理上の問題が生じたため。 3):特殊な機材を使用する実験をおこなっている性質上、オンラインによる実験の実施が不可能であるため。
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今後の研究の推進方策 |
1):感染対策をおこなった実験をおこなう。 2):音声データベースを利用して、予備的な調査をおこなう。 3):感染状況が好転した場合には、すみやかに本来の実験をおこなう。
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次年度使用額が生じた理由 |
参加予定の学会がすべて中止となり、出張旅費が発生しなかったために次年度使用が発生したが、実験を再開して、オンライン学会に参加する予定である。
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