• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 実績報告書

字体記述の精密化手法の確立による歴史的漢字字体情報アーカイブズ構築

研究課題

研究課題/領域番号 18K00611
研究機関京都大学

研究代表者

守岡 知彦  京都大学, 人文科学研究所, 助教 (40324701)

研究分担者 高田 智和  大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 言語変化研究領域, 准教授 (90415612)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード漢字字体 / 文字情報 / デジタルアーカイブズ / データセット / データ保存
研究実績の概要

漢字字体規範史データベース(旧HNG DB)のバックアップデータの整理を行い、石塚漢字字体資料に収録されていた63資料に対して、代表字形画像とメタデータからなる漢字字体規範史基本データセット(以下、基本データセット)と1資料毎の紙カード画像用リポジトリ(石塚漢字字体資料データセット)に分けてGitリポジトリ化を行い、https://gitlab.hng-data.org/HNG でオープンデータとして公開するとともに、基本データセットに関してはGitHub上のミラーも設けた。基本データセットは、旧HNG DBのバックアップデータの解析に基づき、各時点でのタイムスタンプを保存した形でGitリポジトリ化を行い、各時点のスナップショットを対応するタグやブランチで参照できるようにした。また、HNGの字体データとその原資料の全文画像のリンクを実現するために、試験的に
フランス国立図書館の電子図書館Gallicaで公開されているペリオコレクション(敦煌文書)のうちP.2334(妙法蓮華経)とP.2195(妙法蓮華経)の文字を1つづつ切り出したデータ(切り出し字形データ)をHNG データセットと対象可能な形でデータセット化し、CHISE-wiki (EsT)上でも公開した。また、従来のCHISEベースのWebサービスに加え、旧HNG DBに似たUIを持つWeb上の検索サービス「漢字字体規範史データセット単字検索(HNG 単字検索)」を開発・公開した。また、文学研究資料館・国立国語研究所・台湾中央研究院歴史語言研究所/数位文化中心とともに「史的文字データベース連携システム」に参加した。
また、データセットの長期保存体制を確立とユーザーとの意見交換の場を目的とし、漢字字体規範史データセット保存会を設立し、2018年7月、2019年7月、2021年3月に総会及び関連シンポジウムを開催した。

備考

その他、https://gitlab.hng-data.org/HNG/hng-cards_<nn>_<id> というURLに石塚漢字字体資料の紙カード画像を収録している。例:https://gitlab.hng-data.org/HNG/hng-cards_01_jou 石塚漢字字体資料-H01 誠實論卷八(P.2179)

  • 研究成果

    (11件)

すべて 2021 2020 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件、 招待講演 2件) 備考 (5件)

  • [雑誌論文] Viewpoints on the Structural Description of Chinese Characters2021

    • 著者名/発表者名
      Tomohiko Morioka
    • 雑誌名

      Grapholinguistics and Its Applications

      巻: 5 ページ: 683-712

    • DOI

      10.36824/2020-graf-mori

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 漢字構造変換の試み2020

    • 著者名/発表者名
      守岡 知彦
    • 雑誌名

      じんもんこん論文集

      巻: 2020 ページ: 197 - 202

    • 査読あり
  • [学会発表] CHISEのWeb API化の試み、ついでに、RDF化四度目の正直?2021

    • 著者名/発表者名
      守岡知彦
    • 学会等名
      東洋学へのコンピュータ利用 第33回研究セミナー
    • 招待講演
  • [学会発表] 漢字字体規範史データセットにおける版管理2021

    • 著者名/発表者名
      守岡知彦
    • 学会等名
      シンポジウム 「字体資料共有の現在と未来」
  • [学会発表] 普済寺版の漢字字体2021

    • 著者名/発表者名
      高田智和
    • 学会等名
      シンポジウム 「字体資料共有の現在と未来」
    • 招待講演
  • [学会発表] Viewpoints on the Structural Description of Chinese Characters2020

    • 著者名/発表者名
      Morioka, Tomohiko
    • 学会等名
      Grapholinguistics in the 21st Century - 2020
    • 国際学会
  • [備考] 漢字字体規範史データセット

    • URL

      http://www.hng-data.org/

  • [備考] Basic dataset of HNG (Hanzi Normative Glyphs)

    • URL

      https://gitlab.hng-data.org/HNG/hng-basic-data

  • [備考] hng-kiridashi-data

    • URL

      https://gitlab.hng-data.org/HNG/hng-kiridashi-data

  • [備考] HNG データセット保存会 Gitリポジトリ

    • URL

      https://gitlab.hng-data.org/HNG

  • [備考] HNG 単字検索

    • URL

      https://search.hng-data.org/

URL: 

公開日: 2021-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi