研究課題/領域番号 |
18K00631
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研究機関 | 神戸女子大学 |
研究代表者 |
岡墻 裕剛 神戸女子大学, 文学部, 准教授 (30568340)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 漢字文献 / 基本漢字集合 / 漢字制限 / 漢字廃止論 / 明治の漢字 |
研究実績の概要 |
本研究は,近代日本の基本漢字文献に収録される漢字の字種・字体を調査し,個々の文献の特性(成立時期・背景,作成目的,作者,収録字数など)を考慮しつつ,それぞれの関係性を明らかにしようとするものである。個別の文献についての整理を行い,画像データと漢字データを用意した上で,複数の文献間の情報を相互参照可能なデータベースとしてまとめ,実際の漢字文献に収録されている具体的な字種と字体をオンラインでも閲覧可能な画像形式で提示することを目指している。 令和4年度は,令和3年度に引き続き,研究対象とする漢字文献の収集と整理,データベース化のためのデータ整理,画像ファイルの作成などを行った。新規に取得した文献としては,福澤諭吉『文字之教』第一・第二・附録(福澤氏蔵版,1873)の3巻があり,復刻版と活字版との比較照合を行っている最中である。そのため、ペーパーとして新たに報告できる内容は存在しない。また,検討予定の資料としているJohn Chalmers, An account of the structure of Chinese characters under 300 primary forms. (1882)は,実物の入手を断念し,原本の所蔵先が少なく掲載許可も取りにくいと判断したため,2009年に海外の出版社(Kessinger Pub)によって作成された複製本の購入を検討している。これによって予定していた16本の漢字文献について,全て実物・あるいは複写データを入手できる見込みとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本研究は新型コロナウィルス感染症の影響で研究・調査・報告の全ての面で当初予定を変更した形での実施を強いられているが,同感染症の大学業務への影響も大きく,令和3年度に引き続き令和4年度も授業および大学業務にエフォートの大部分をかける必要があり,研究時間を確保することが極めて困難であった。そのため,令和3年度に研究期間の延長を申し入れたにも関わらず,令和4年度も研究成果をまとめあげて発表するような段階へと至らずに再度研究期間の延長を申し入れた。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度である令和5年度は,これまでに入手した文献の情報を整理し報告するとともに,漢字画像をオンラインで提供する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究期間を延長したため。残額はこれまでに予定している漢字文献の画像データの作成と公開,研究旅費等に使用する。
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