研究課題/領域番号 |
18K00639
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研究機関 | お茶の水女子大学 |
研究代表者 |
山腰 京子 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 准教授 (20349179)
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研究分担者 |
藤井 友比呂 横浜国立大学, 大学院環境情報研究院, 准教授 (40513651)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 幼児の文法獲得 / 理由wh副詞 / 付加位置 / 左端部 / 自然発話分析 / 実験調査 |
研究実績の概要 |
2020年度は5つの研究実績を上げることができた。第1に9月にイギリスのCentral Lancashire大学で開催予定であったThe 28th Japanese/Korean Linguistics Conferenceがオンライン開催となり、"The Intervention Effects with NPIs and the Position of Naze ‘Why’ in Child Japanese"という口頭発表を行い、Japanese/ Korean Linguistics 28に論文が掲載される予定である。第2に同学会で"Children’s Interpretations of Focus Expressions in Japanese Right Dislocation"という口頭発表を行った。 第3に9月にギリシャ・アテネで開催予定であったthe 11th International Conference on Experimental Linguisticsがオンライン開催となり、"Eliciting focus-sensitive why-questions in Japanese"という口頭発表を行い、Proceedings of the 11th International Conference on Experimental Linguisticsに論文が掲載された。 第4に11月に 開催されたThe 45th Boston Univ. Conference on Language Developmentで"Children’s Asymmetrical Responses and the Incorrect Association of Focus Particles in Japanese Right Dislocation"というポスター発表を行い、Proceedings of BUCLD45に論文が掲載予定である。 第5に、2019年11月にThe 45th Boston Univ. Conference on Language Developmentでポスター発表をした"The Agent-First Strategy and Word Order: Children's Comprehension of Right Dislocations and Clefts in Japanese”の内容に基づき、Proceedings of BUCLD44に論文が掲載された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
上に述べたように、2020年度は4件の国際学会発表を行うことができ、順調に研究が進展し研究成果を発表できていると考えている。また2本の論文が国際学会誌に掲載され、さらに2本の論文が今後国際学会誌に掲載される予定であることからも、順調な進展であると考えている。
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今後の研究の推進方策 |
2021年度は2つの研究発表とその後の進展を考えている。第1に理由wh副詞と焦点表現の語順の制約に関して大人に行った実験結果に基づき、幼児の実験の可能性を検討する。第2に右方転位文(左端部への移動を含む)における焦点表現の解釈について実験を行い成果発表を試みる。
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次年度使用額が生じた理由 |
ギリシャ、イギリス、アメリカで行われる国際学会に渡航予定であったが、Covid-19のためにオンライン開催となり、渡航・滞在費用がかからなかったため。今年度は国内学会に参加し交通費と滞在費用として使用したいと考えている。
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