研究実績の概要 |
最終年度に実施した研究成果として、遊佐典昭・小泉政利・野村忠央・増富和浩(編)『言語理論・言語獲得理論から見たキータームと名著解題』において、名著解題58 Thornton, R. (2008)を担当し、その中で研究期間全体を通じて実施した研究の成果 Ikeda, K., T. Fujii, K. Yamakoshi (2018, 2019, 2020, 2021, 2022) についても説明を行った。さらに理由wh副詞を含むwh疑問文内のnegative islandについて行った実験結果について、論文 "Negative island effect and the position of naze ‘why’ in children’s wh-questions: an experimental study in Japanese." を現在投稿中である。また、2021年にEncouraging Workshop on Formal Linguistics 6 (online)で研究発表を行ったAramaki, K. and T. Fujii (2021) "Eliciting the Left Periphery in Japanese." に関して論文投稿を準備中である。 研究期間全体を通じて実施した研究成果については、英語と日本語の理由wh副詞の位置と左端部への移動に関する幼児の獲得実験調査と、日本語の理由wh副詞と主語の語順、理由wh副詞または他のwhと付加詞の語順に関して成人の発話誘発法実験調査を行い、その成果に関して12件の口頭発表と9本の論文発表を行うことができ(さらに2本の論文投稿を準備中である)、順調に研究を進めることができたと考えている。
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