研究課題/領域番号 |
18K00639
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02080:英語学関連
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研究機関 | お茶の水女子大学 |
研究代表者 |
山腰 京子 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 教授 (20349179)
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研究分担者 |
藤井 友比呂 横浜国立大学, 大学院環境情報研究院, 教授 (40513651)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | Reason wh-adverbials / Word order / Intervention effects / Negative islands |
研究成果の概要 |
本研究では、日本語・英語・仏語が母語の幼児と成人の理由wh副詞に関して、幼児と成人の発話コーパス(CHILDES)における自然発話調査と実験調査において以下の6つのトピックを扱い、理由wh副詞が他のwhよりも高い位置にあることを明らかにした。6つのトピックは (1) 自然発話での理由wh副詞と否定辞の共起、(2)自然発話での理由wh副詞の位置、(3)日本語の理由wh副詞と否定対極表現の介在効果に関する幼児の実験調査、(4) 日本語の理由wh副詞疑問文の否定の島の制約, (5) 理由wh副詞と副詞を含む疑問文の成人の実験調査、(6)理由wh副詞と焦点要素を含む疑問文の成人の実験調査 である。
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自由記述の分野 |
First language acquisition
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
理由wh副詞の特殊性に関しては、Rizzi (1990)で英語・イタリア語・仏語において指摘された後、朝鮮語・中国語・日本語においても議論されてきた (Ko 2005, Stepanov and Tsai 2008, Fujii and Takita 2007等)。英語・朝鮮語の理由wh副詞の獲得研究にはThornton (2008), Ko (2004)があるが、日本語の理由wh副詞がなぜ特殊な性質を持つのか、そしてその特殊性の獲得がどのようになされているのかについての研究はまだ十分行われてこなかったため、理由wh副詞の特殊性の獲得研究は価値があると考えられる。
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