研究課題
基盤研究(C)
本研究では、英語の歴史における時空間体系に関して、新たな次元である談話を加えることにより、時間・空間・歴史・談話の四次元による体系的な分析を行った。話者は、自分の領域と事象との距離を判断しながら時空間の要素を使用し、近称または遠称のパースペクティブをとっている。本研究においては、談話においてこういったパースペクティブがどのように展開するのか、この談話における展開にどのようなファクターが関連しているのかについて検討した。
人文学、言語学、英語学
時間体系または空間体系のいずれか片方の分析は行われてきたが、時間と空間の双方に関わる領域、特に歴史的なデータについての系統的な分析は、これまで研究代表者のみが行ってきた、他に類をみない研究である。時空間体系が歴史的にどのようなものであったのか、さらに、時空間体系において重要な意味を持つパースペクティブが談話の中でどのように展開していくのかに切り込み、関連するファクターを特定した意義は大きい。