一般に語彙概念拡張は、項位置にあるときに頻繁に生じ、付加詞位置では生じにくい傾向が認められるが、因果関係文脈にある付加詞では例外的に概念拡張が行われる。この点に注目して、because X構文を検討してみると、「because + 文」と「because of NP」の2つの構造のブレンディングの結果として登場してきた新形式であると結論づけることができた。この研究内容については、Cambridge大学出版局のジャーナルEnglish Language and Linguisticsに掲載され、公表されている。その後、調査過程で発見した例外的な「従属接続詞の等位接続用法」に関する調査を行った。
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