研究課題/領域番号 |
18K00659
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02080:英語学関連
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研究機関 | 同志社大学 (2019-2022) 明海大学 (2018) |
研究代表者 |
瀧田 健介 同志社大学, 文学部, 教授 (50632387)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | ラベル付け / 線状化 / 省略現象 / スルーシング / 文法格 / 主題役割 / 軽動詞構文 / 比較統語論 |
研究成果の概要 |
本研究の主な成果として、ラベル付けと線状化に関する本研究の中心仮説を論文としてまとめたものが国際専門誌に掲載されたことがまず挙げられる。また、関連する研究として日英語の統語的アマルガム、形容詞句を残余句とするスルーシング、日英語の等位接続wh疑問文における省略現象、日本語の名詞節におけるN'削除現象と主題役割付与、日英語の難易構文における空演算子の性質、主格目的語を中心とする日本語文法格の認可理論、英語の先行詞包含型スルーシングおよび日本語のスルーシングにおける定性の不一致現象など、広範囲にわたる現象について国内外の学会で発表し、その一部を論文として公表した。
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自由記述の分野 |
統語論
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、比較統語論の中心的な問題の一つである「統語的対象物のラベル付け」に関して線状化の観点から新しい仮説を打ち出し、そこから得られる様々な帰結を探ったものである。研究成果の学術的意義としては、当初の中心的課題だけでなく、省略現象や移動現象、文法格や主題役割の認可、統語的アマルガムや名詞節の内部構造などについて広範な帰結が得られることを示した点があげられる。また、2022年度に開催された生成文法を代表する国際学会GLOW in Asia XIIIの併設ワークショップにおいて本研究の中心的仮説をまとめた論文がターゲット論文として選ばれていることも、その学術的意義を裏付けていると考えられる。
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