研究課題/領域番号 |
18K00661
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研究機関 | 専修大学 |
研究代表者 |
濱松 純司 専修大学, 文学部, 教授 (20272445)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 派生名詞 / 接尾辞 / 動詞由来複合語 |
研究実績の概要 |
本研究は英語の動詞由来複合語における、項構造に基づく意味解釈について、特に接尾辞の種類・役割に着目し、形態・統語のインターフェイスの観点から、理論・実証の両面において多角的に解明するものである。 前年度に引き続き、動詞由来複合語の形態・統語研究に関する先行研究を網羅的に収集すると共に、研究期間中に出版される研究書・論文を収集し、学会に参加することにより、最新の研究動向に接する収集したデータを形態論・統語論の観点より分析・考察し、動詞由来複合語内の意味解釈のメカニズム、派生・意味解釈が行われる部門、及び話者の直感・コーパスの効果・妥当性の観点から詳細に検討することで自らの仮説の立証を進めた。研究計画を円滑に遂行するため、研究協力者である Ad Neeleman 教授(ロンドン大学UCL)と面会し、本研究について助言を得ることができた。一方、研究内容を発展・補完することを目指し、研究成果の取りまとめ及び公表に軸足を移した。 具体的には、第2要素に接尾辞を持つ派生名詞を含むものについて検証するだけでなく、従来は語根複合語として片付けられることが多かった、転換による派生名詞を第2要素に持つもの(例:dog attack)や多様な接尾辞を対象として、これらの動詞由来複合語内の解釈に課される制約の妥当性を詳細に検証した。インターネット及び大規模コーパスを使ったデータ収集によって研究の実証性を高めると共に、ネイティブスピーカーへの調査も行うことで収集したデータを検証した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
先行研究・データの収集、データの分析、研究打ち合わせの3点について、ほぼ予定通りに進捗している。研究協力者である Ad Neeleman 教授(ロンドン大学UCL)とも研究期間の2年目である令和元年度に面会が実現した。
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今後の研究の推進方策 |
研究内容を発展・補完することを目指す。研究成果の取りまとめ及公表に軸足を移してゆく計画である。研究成果は、学会における研究発表に加え、学会機関誌・国際ジャーナル等へ投稿する。作成したホームページの更新の他、中高教員対象のセミナー等での発表によって、専門研究者に限らず、成果を社会に広く発信・還元する。
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