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2020 年度 実績報告書

形態・統語のインターフェイスにおける英語動詞由来複合語に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K00661
研究機関専修大学

研究代表者

濱松 純司  専修大学, 文学部, 教授 (20272445)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード派生名詞 / 複合語 / 動詞由来複合語
研究実績の概要

動詞の名詞化は形態論と統語論とのインターフェイスを探求する上で極めて重要な現象である。名詞句(例:driver of a truck)に比べ、動詞由来複合語(例:truck driver)は派生名詞及びその項をコンパクトに凝縮したものと言えるが、形態論の独立性について検証する際の格好の対象でもあると言える。本研究は英語の動詞由来複合語における、項構造に基づく意味解釈について、特に接尾辞の種類・役割に着目し、形態・統語のインターフェイスの観点から、理論・実証の両面において多角的に解明した。
具体的には以下を明らかにした: ①動詞由来複合語内の意味解釈のメカニズムを明らかにした。②上の意味解釈に課される様々な制約の根本にある性質を突き止めた。
③動詞由来複合語の派生及びその内部における意味解釈が統語部門・形態部門のどちらで行われるかを解明した。④名詞句と比較した場合の動詞由来複合語の持つ特徴及び形態論上の位置づけを示した。⑤先行研究における動詞由来複合語の文法性の判断について、インターネット及びコーパスから得られたデータと比較し、理論言語学における言語事実の観察において、話者の直感による判断及びコーパスの研究手段としての効果及び妥当性を明らかにした。
本研究はこれまで蓄積されてきた研究成果を生かしつつ、動詞由来複合語の性質を検証すると共に、形態・統語のインターフェイスを解明し、分析の基礎となるデータの質及び信憑性を高めることを目指す、理論的・実証的研究である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 2件)

  • [雑誌論文] 関連性理論における語の意味解釈2021

    • 著者名/発表者名
      濱松純司
    • 雑誌名

      専修大学外国語教育論集

      巻: 49 ページ: 21-36

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 不定詞節を伴う英語派生名詞についての覚え書き2020

    • 著者名/発表者名
      濱松純司
    • 雑誌名

      専修人文論集

      巻: 107 ページ: 1-14

    • オープンアクセス

URL: 

公開日: 2021-12-27  

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