研究実績の概要 |
まず、『高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説』ならびに、『【外国語編】中学校学習指導要領(平成29年告示)解説』を参照し、英語教育の到達目標、助動詞のコミュニケーションにおける機能や指導方針などを確認した。 次に、法助動詞の多義性、義務的心的態度を表すmust, should, had better, have (got) toの意味論的・語用論的特徴、mayの言語行為的用法、推量と未来を表すwillの意味論的・語用論的特徴をまとめた。そして、それらの特徴が検定済みの教科書では、どのように紹介されているかを観察・分析し、どのような解説や授業活動を展開すれば、指導要領での到達目標の達成へと近づくのかを考察した。 とりわけ、(i)情報や考えなどを的確に理解したり適切に表現できるようになる、(ii)目的や場面,状況などに応じて適切に語彙,表現,文法,言語の働きに関する知識を活用できるようになる、(iii)情報や考えなどの概要や要点,詳細,話し手や書き手の意図などを的確に理解したり,これらを活用して適切に表現したり伝え合ったりすることができるようになる、(iv)中学校で学習した基礎的・基本的な言語材料を活用しながら,高等学校の学習における豊富な語彙や表現を生かせるようになる、(v)目的や場面,状況などに応じて適切に使い分けた上で,聞き手や読み手を説得したり,自分の考えなどを印象付けたりするなど,効果的に表現できるようになる、ためには、どのような方策があるのかを論じた。 その成果の一端を、本学で行われた高校・大学の先生や大学院生対象の『夏季リフレッシャー講座』にて、発表した。
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