本研究では外国にルーツのある子ども達への支援のため、多機関の連携に教員養成大学の学生がどのように関与でき、連携体制の構築に大学としてどのようなサポート体制が必要であるかを明らかにしようと試みた。 子どもの成長を長期的な視点で捉えることを重要視し、幼少期に日本滞在経験のある外国人青年達との交流や総領事館見学ツアー、ボランティア経験等から、学生自身の価値観への疑問や変化が観察できた。多機関との連携には、学生だけでなく大学教員や子どもに関わる者の「知る」ことが重要であり、2022年と2023年に行ったシンポジウムでは、「知る」をテーマとして実施し、「知る」ことにより連携体制の構築の可能性を探った。
|