研究課題
基盤研究(C)
本研究は、昭和23年に創設された東京日本語学校が、どのような経緯で設立され、教育活動を行っていたかを、(1)言語文化研究所の設立経緯、(2)言語文化研究所の管理者の問題、(3)日本語学校の設立計画、(4)創設期の東京日本語学校の教育状況、(5)東京日本語学校が設立された理由と条件、から明らかにした。その結果、文部省、外務省、CIE、IED、IBCの協力、すなわち日本側とアメリカ側の人的、財政的協力を基盤として日本社会に設立されたことを解明した。
教育史学
これまで未解明であった戦後の日本語学校の設立について、日米相互の一次資料の調査蒐集を行い、創設過程を歴史的に分析した。東京日本語学校は、戦後の日米関係、日米外交のなかで、日米間の相互の思惑のなかで設立された学校であることが明らかになった。日本語学校という学校や教育活動の開発と存続のためには、教える側と学習者側の双方のニーズと相互の人的財政的協力が不可欠であることを解明した。