研究課題/領域番号 |
18K00693
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研究機関 | 目白大学 |
研究代表者 |
池田 広子 目白大学, 外国語学部, 教授 (80452035)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 教師コミュニティ / 省察 / 東南アジア / ラウンドテーブル / ファシリテータ― |
研究実績の概要 |
本研究は、東南アジアにおいて「学び合う教師コミュニティ型教師研修(ラウンドテーブル)」を継続的に実施し、教師コミュニティの広がりの中で当該研修に参加する教師と運営側の学びを明らかにすることを目的とするものである。2022年度は、研究計画書にしたがって大きく4つの研究活動をおこなった。 1. 教師研修は、昨年と同じようにオンラインに切り替えて、ベトナム(2022年9月)、中国・上海(2022年12月)で「実践を省察するラウンドテーブル型教師研修:実践のプロセスを協働でふり返る―語る・聴くから省察へ」を企画・実施した。また、長崎でハイブリット形式を取り入れた教師研修を企画・運営した。これらの研修実施後に談話データを収集した。 2. 上海の教師研修に継続して参加した教師の学びを解明し、当該研修の可能性を示した論文が、『日本語教育』183号に掲載された。詳細は「『実践を省察するラウンドテーブル型教師研修』―継続的に参加した上海の大学教員を対象として」を参照。 3.これまでの科研(15K02649,18K00693)で得られた成果を学術書として刊行した(『越境する日本語教師と教師研修―実践を省察するラウンドテーブル』くろしお出版2023、池田広子・宇津木奈美子)。 4.研修におけるファシリテーターの学びを追究し、2023年度日本語教育学会秋季大会で発表した。これまで蓄積したデータをもとに日本・中国・ベトナムの当該教師研修に参加した教師と運営者の学びについて、其々の背景と照合しながら分析を進めた【研究4】。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
上記2,3により長年続けてきた教師研修と実践研究が形になってきた。これらの土台をもとに【研究4】を進めていく見通しができたため「おおむね順調に進展している」とした。
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今後の研究の推進方策 |
総括に向けて【研究4】を進める。日中越のすべてのデータの共通点や相違点を抽出し、其々の研修の特徴を追究する。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍が続き、対面形式の研究活動・研究発表などができなかったため、予定通りの使用が難しくなった。これに伴い、次年度使用額が生じた。
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備考 |
①ベトナムラウンドテーブル型教師研修2022春「実践のプロセスを協働でふり返る―語る聴くから省察へ」実施、②上海ラウンドテーブル型教師研修2022冬「実践のプロセスを協働でふり返る」実施。
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