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2020 年度 実施状況報告書

困り感のある外国人児童生徒への日本語教育と発達障害教育を融合させた支援策の研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K00702
研究機関愛知産業大学短期大学

研究代表者

川崎 直子  愛知産業大学短期大学, 国際コミュニケーション学科, 准教授(移行) (00461939)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード外国人の子ども / 外国人児童生徒 / 外国につながる子どもたち / 日本語教育 / 日本語指導 / 発達障害 / 特別支援教育 / 教材開発
研究実績の概要

2020年度は計画していたいくつかの事業がコロナ禍に見舞われて進めることが不可能だった。夏以降に会場開催を予定していた第3回目のシンポジウムの中止、夏から秋にかけて行う予定だった特別支援学校見学の中止などである。研究会も対面で行うことができず、Zoom開催となった。
しかし、コロナが始まる3月までの1月には「第2回 多言語環境で育つ子どもの発達障がいとことばの問題」シンポジウムを会場で開催することができ、新聞社の取材も含めて〇人の参加者を迎えた。児童精神科医の講演の後、来場者同士でワークショップを行った。2月には「外国人保護者が抱える課題と支援策について」尾張地区公立幼稚園・こども園長会教員研修会で外国人の子どもの発達障害についても講演で触れ、参加者から積極的な意見をもらうことができた。
論文としては、3月発行の愛知産業大学短期大学紀要第32号に「CLD児の学習の困難に日本語教育はどのように関われるのか―双生児の知能検査を通して―」を執筆した。6月には、令和2年度愛知産業大学短期大学教育GP「“ユニバーサルなすごろくの開発”-困り感のある外国人の子どもも、困り感のない外国人の子どもも日本語指導の場でいっしょに楽しむために-」に採択され、すごろくの教材開発を行った。8月にはアルク社の『日本語ジャーナル』「未来に生きる日本語教材 Vol.3」(https://nj.alc-nihongo.jp/entry/20200806-nihongo-youji)で発達障害についても触れているロングインタビューが掲載された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2020年度はコロナ禍のため、当初計画していたことが中止となった。
既述の通り、順調に毎年開催していたシンポジウムの中止、研究会の中止、特別支援学校への研究会の中止など、対面で行う予定のものはすべて取りやめざるを得なかった。
そのため、2020年度は教材開発を行う予定だったが、それも遅延した。

今後の研究の推進方策

コロナ禍が収束する気配はないが、研究期間を延長した四年目は今までとは違うやり方で研究を進める予定である。まず、対面で行う予定だったシンポジウムや研究会をリモートで行うこと、特別支援学校への見学も許される範囲で実施することにしている。
また、2021年度の実績とはなるが、「日本語支援教材と特別支援教材の特徴比較-ユニバーサル教材作成への第一歩として-」の論文を執筆する過程で、多くの日本語教育教材や特別支援教材の分析を行った成果として、教材開発を積極的に進める予定である。
今までの研究会チームのメンバー以外に、学習障害・識字障害の専門家にアドバイスをもらうことも決まった。最終年度は目に見える形で教材開発や論文発表を行っていく予定である。

次年度使用額が生じた理由

予定していたシンポジウムや研究会の開催がコロナ禍のために不可能になった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] CLD児の学習の困難に日本語教育はどのように関われるのか―双生児の知能検査を通して―2020

    • 著者名/発表者名
      川崎直子・山本順大
    • 雑誌名

      愛知産業大学短期大学紀要

      巻: 第32号 ページ: 1-18

URL: 

公開日: 2021-12-27  

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