日本語学習者を対象としてモニタリングの働きを促すための学習法として,他者への説明が核となる読解活動を設計した。協働での説明資料作成,よい説明について言語化・精緻化する活動,相互のコメントや振り返りで得られたデータを分析した結果,学習の目標設定の明確化によってモニタリングが促進されることが確認された。また,読みの目標設定と協学により内容理解を深める活動として,複数の資料を読んで観点別に読解内容を分析,分類,グループ化する等の協働活動を実践した。学習プロセスを言語面,内容面,思考面,協学面で分析し,視覚化と概念化を促す活動を個人内と他者間の2段階で実施することが自己省察を促すと考えられた。
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