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2020 年度 実施状況報告書

日本語教師の「熟練性」のライフヒストリー的研究―目標の多層化と省察機能の発達―

研究課題

研究課題/領域番号 18K00724
研究機関鈴鹿医療科学大学

研究代表者

康 鳳麗  鈴鹿医療科学大学, 保健衛生学部, 准教授 (30399034)

研究分担者 森脇 健夫  三重大学, 教育学部, 教授 (20174469)
坂本 勝信  常葉大学, 経営学部, 准教授 (40387501)
小西 知代  国際教養大学, 国際教養学部, 講師 (60813920)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード授業スタイル / 日本語教師の力量形成 / 目標の多層化 / 目標の省察機能 / ライフヒストリー
研究実績の概要

2020年度は、コロナ禍の影響でフィールドワーク(成都理工大学)が予定通りに実施できなかったが、先行研究のレビュー、研究データの整理・分析、共同研究者の遠隔研究会を主として行った。その成果として、論文を一本作成した。(康鳳麗,森脇健夫,坂本勝信,小西知代,田泉:初任期から中堅期にかけての日本語教師の授業スタイルの形成-2名の中国人日本語教師の14年間の足跡を追って,鈴鹿医療科学大学紀要第27号,2021年3月,23-31)
本論文では、2005年から14年間にわたって二人の中国人日本語教師の授業の変化と観の変容、またその関係を追った研究である。15年間にわたるテーマの探求は、本研究ならではの研究視角であり、日本語指導の基礎・基本を確立する初任期から、自らの授業スタイルを構築していく中堅期にかけて、二人の教師が何をきっかけにどんな観を作り上げていったかを明らかにすることができた。この研究は、本科研費研究の核となる研究であり、今後の研究の仮説モデルの形成の基盤となる研究である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コロナウイルス感染症拡大により、フィールドワークが予定通りに実施できなくなったため、やや遅れているとする。フィールドワークについては、中国での大学で授業を撮影したビデオを送付していただき、分析したり、遠隔地とのオンライン対話などを検討している。なお、期間延長申請が承諾をいただいている。

今後の研究の推進方策

今年度は状況が許すようになれば、中国におけるフィールドワークを実施したいと考えている。実施の具体的時期について、研究協力者と相談しながら決めることとなる。なお、このことについて研究協力者(日本国内、中国の天津外国大学、成都理工大学)から承諾を得ている。コロナ禍で上の計画が困難になれば、代替措置を検討する。

次年度使用額が生じた理由

コロナウイルス感染症拡大により、フィールドワークが予定通りに実施できなくなったため、次年度使用額が生じた。
2021年度は、コロナウイルス感染症感染状況に応じて、実施を予定している。具体的な時期は、研究協力者と相談しながら決めることとなる。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (8件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 8件)

  • [雑誌論文] 初任期から中堅期にかけての日本語教師の授業スタイルの形成-2名の中国人日本語教師の14年間の足跡を追って2021

    • 著者名/発表者名
      康 鳳麗,森脇 健夫,坂本 勝信,小西 知代,田 泉
    • 雑誌名

      鈴鹿医療科学大学紀要

      巻: 27 ページ: 23-31

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [雑誌論文] 授業におけるふりかえりの実践的研究2021

    • 著者名/発表者名
      森脇健夫
    • 雑誌名

      三重大学教育学部紀要

      巻: 72 ページ: 383-397

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 地域の教育課題解決演習の4年間2021

    • 著者名/発表者名
      森脇健夫
    • 雑誌名

      三重大学紀要職大学院論集第3号、2021年2月、pp.93-104

      巻: 3 ページ: 93-104

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 依頼メール用ルーブリック開発の試み2021

    • 著者名/発表者名
      谷誠司, 坂本勝信, 山下浩一
    • 雑誌名

      常葉大学国際言語文化研究科紀要

      巻: 2 ページ: 81-91

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 「YNU書き言葉コーパス」における日本人大学生から教師への依頼メールの構成分析2021

    • 著者名/発表者名
      谷誠司, 坂本勝信, 山下浩一
    • 雑誌名

      常葉大学外国語学部紀要

      巻: 37 ページ: 51-66

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 地域日本語教育における学習者と大学生のオンライン会話練習の試みー令和2年度常葉大学地域交流・連携推進事業ー2021

    • 著者名/発表者名
      坂本勝信, 谷誠司, 山下浩一, 内山夕輝, 河口美緒
    • 雑誌名

      常葉大学外国語学部紀要

      巻: 37 ページ: 131-152

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 依頼メールの社会言語能力と「構成」との関わりを探るー日本人事務職員への調査を通してー2021

    • 著者名/発表者名
      坂本勝信, 山下浩一, 谷誠司
    • 雑誌名

      常葉大学外国語学部紀要

      巻: 37 ページ: 35-49

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 「新しい日常生活」で育つ非認知能力(“grit” 「やり抜く力」)2020

    • 著者名/発表者名
      森脇健夫
    • 雑誌名

      奈良女子大学附属小学校、学習研究

      巻: 495 ページ: 16-21

    • オープンアクセス

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公開日: 2021-12-27  

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