研究実績の概要 |
本年度もコロナ禍の中、予定していた国外における事例研究については、実施することができなかった。しかしながら、中国成都で行われた研究授業をビデオ撮影し、その映像をもとに授業者を交えての授業検討、さらには、授業の構成要素の学習形態や内容についての出自をライフヒストリーインタビューをもとに明らかにすることができた。その研究成果については以下の論文にまとめている。 「ストップモーション&ライフヒストリーインタビューによる授業研究ー中国人日本語教師の授業形成史研究ー」(『三重大学教育学部研究紀要』第73巻, 537-551, 2022年3月発行)授業日:2020/12/18 共同研究者による事前検討:2021/8/14 実施日:2021/9/12 さらに、今後の研究の展望につながるものだが、熟練教師の観の変容として、学習者の主体性、能動性を育てることの重要性の認識と具体化が挙げられるが、その一つのアプローチとして、めあて・ふりかえりの洗練化があることを明らかにし、実証実験的に、私たちの授業改善を行ってみた。その成果は、中国語教育学会の報告、また天津師範大学で行われた(オンライン開催)世界漢語教育学会大会にて報告することができた。以下にそのタイトルを挙げておく。 「学習者オートノミーを育てる「ふりかえり」の実践的研究」中国語教育学会, 2021.6.6 オンライン 「中文教学在日本医科高等院校的探索与実践ー以鈴鹿医療科学大学為例ー」世界漢語今日医学学会第十四回国際中文教育検討会, 2021.18.19 オンライン
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