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2023 年度 実績報告書

日本語学習者の音声習得 ー文字表記が持つ情報との関連性―

研究課題

研究課題/領域番号 18K00727
研究機関関西外国語大学

研究代表者

本橋 美樹  関西外国語大学, 外国語学部, 准教授 (80411560)

研究分担者 石澤 徹  東京外国語大学, 大学院国際日本学研究院, 准教授 (00636095)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2024-03-31
キーワード日本語教育 / 第二言語習得 / 音声 / 文字表記
研究実績の概要

本研究は、学習者がどのように日本語の音声(特に習得が難しいとされる特殊拍と拗音)を認識しているかを文字表記による書字情報という先行研究になかった観点から検証する。具体的に以下の点を調べる。(1)同一の学習者から聴取、発話、表記のデータを収集することにより、学習者は文字表記による情報を音声的な情報とどのようにマッピングできているかについて検証する。(2)文字表記による情報がある場合と無い場合に音声習得に違いがあるか、縦断的にデータ収集することにより文字表記は音声習得を促すか明らかにする。
23年度は、22年度と同様に関西外国語大学に留学中である初級日本語学習者からデータを収集した。今回はさらに人数を増やし、約60名のデータが集まった。
基本的な調査の流れは同様に、①プレテスト(聞き取りテスト)を行い、 ②トレーニング(日本語の音の単位とひらがなの対応を明示的に説明したレクチャーと練習)、その後③ポストテストを行った。参加者はレクチャーの際、「視覚情報(ひらがな)と音声情報」を与えられたグループ、また「視覚情報は無く、音声情報のみ」のグループと2つに分け、視覚情報としてのひらがなの効果を検証した。さらに23年度はこのレクチャーをオンライン教材として作成しその効果を検証した。結果は対面のトレーニングと同様に、視覚情報を与えられたグループの方に聞き取り能力の向上が見られ、ひらがなという視覚情報が日本語の拍感覚を学ぶための音声教育に効果があることが明らかになった。アンケートの結果、学習者からはひらがなを使った練習と、オンライン教材のアクセスのし易さが好評であった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] ひらがな表記を視覚情報としたオンライン音声トレーニング2023

    • 著者名/発表者名
      本橋美樹
    • 雑誌名

      関西外国語大学留学生別科日本語教育論集

      巻: 33 ページ: 81-89

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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