研究課題/領域番号 |
18K00734
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研究機関 | 福島大学 |
研究代表者 |
松浦 浩子 福島大学, 経済経営学類, 教授 (70199751)
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研究分担者 |
千波 玲子 亜細亜大学, 国際関係学部, 教授 (10227332)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | GELT |
研究実績の概要 |
本研究は、GELT(Global Englishes Language Teaching)理論にもとづき、世界の様々な英語変種を教室に導入するのに適した英語習得時期について考察することを目的としている。令和3年度はこれまでの研究成果をまとめて、次の(1)~(3)の公刊論文を発表した。 (1)「Instructional Effects of Unfamiliar English on Learner Attitudes and Listening Performance」。 これは、一般的大学生にとってなじみのないインド英語に関する90分間の授業を大学生グループを対象に1回実施し、インド英語に対する受容態度や音声理解度の変化について、事前事後調査をもとに分析したものである。事後、一部の受容態度が好意的に変容した。 (2)「世界の多様な英語を教育現場に導入することについて―中学校教師と教職課程学生のbeliefs」。世界の多様な英語を中学校で扱うことに関して問うアンケートを教師群と学生群を対象に実施した結果をまとめた論文。回答を比較したところ、保守的な考えが若い学生側に多く見られた。 (3)「中学校におけるグローバル英語教育の実践―受容態度と音声理解度への効果」。中学校英語において、世界の多様な英語発音を用いたGELT教育を実践した効果についてまとめた論文。事前事後調査の結果、音声理解度に有意な効果が見られた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
大学において中期的な授業実践を行い、受容態度と音声理解度への効果を調査する予定であったが、新型コロナの影響により、調査の一部が中止となってしまった。また、研究参加者が当初予定していた人数より大幅に少なかった。これらにより、再調査の必要性が生じた。
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今後の研究の推進方策 |
コロナ禍の影響で令和3年度に予定していた調査の一部が中止となってしまったため、研究期間を1年延長して再調査を行うことにした。再調査の際には、新たな参加者を募集するのみならず、教育実践の内容、事前事後のアンケート調査項目などについても見直しを行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
海外学会において研究成果の発表を予定していたが、コロナ禍により海外渡航が実現しなかった。残額は、次年度の学会発表旅費として支出するほか、過年度に作成した授業実践用サイトWEnglishesの保守点検費用にあてる。このサイトは再調査の際に使用する予定である。
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