研究課題/領域番号 |
18K00739
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研究機関 | 兵庫教育大学 |
研究代表者 |
鳴海 智之 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 講師 (40736154)
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研究分担者 |
横川 博一 神戸大学, 大学教育推進機構, 教授 (50340427)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 音声文理解 / 言語情報処理 / 自動化 / 熟達度 / タスク / 注意 / 合成音声 |
研究実績の概要 |
令和2年度は、新型コロナウイルス感染症の影響により、対面での実験が困難な状況となったため、研究代表者は実験計画の大幅な見直しを行った。具体的には、遠隔でも実験を行うことが可能となるように、以下の二点を中心に検討を行った。 1) Cedrus社の刺激提示ソフトウェアSuperlab Remoteの使用について検討を行った。このソフトウェアで作成された刺激提示プログラムは、実験参加者のコンピュータ上でアプリケーションとして動作し、遠隔地の参加者から反応時間のデータを収集することができる。ソフトウェアを購入し、操作方法等について確認を行った。 2) 音声文の作成に使用する音声合成ソフトウェアについて検討を行った。近年、音声合成ソフトウェアで作成される合成音声の精度が飛躍的に向上していること、また、新型コロナウイルス感染症の影響により、英語母語話者への録音の依頼が難しい状況になっていることなどから、複数のソフトウェアについて、実験文の合成音声を作成しながら機能の比較・調査を行った。 また、The Routledge Handbooks in Second Language Acquisition Book Seriesなどの図書を購入し、最新の第二言語習得研究の成果について調査研究を行った。加えて、統計ソフトウェアの最新版(IBM SPSS Statistics 27)や大型ディスプレイなどを購入し、データ収集後すぐに分析が行えるよう研究環境を整えた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究代表者は所属研究機関で教務に関わる業務を令和2年度に担当しており、新型コロナウイルス感染症への対応や、学士課程・専門職学位課程における新教育課程の実施に多くの時間を費やしたことで、予定していた実験を実施することができなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
実験の準備はほぼ整っており、「研究実績の概要」で示した検討事項を踏まえ、遠隔地の参加者の協力も得ながら、令和3年度中に実験を実施する予定である。今後の新型コロナウイルス感染症の状況により、実験計画の再度の変更を余儀なくされる可能性も考えられるが、状況に応じて適切に対応し、実験を継続して行うことができるようにする。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度使用額が生じた理由:実験を実施できなかったことにより、必要な物品の購入や、実験参加者に謝礼を渡す機会が無かったこと、また、大学の業務の関係や、新型コロナウイルス感染症の影響により、参加を予定していた国内学会・国際学会への参加ができなかったことなどが原因である。
使用計画:令和3年度は、実験に必要な物品(感染症対策に必要な物品を含む)の購入や、サポート終了に伴うデスクトップパソコンの購入、実験参加者への謝礼、学会での成果発表を行うための旅費・参加費(ただし、新型コロナウイルス感染症の状況によっては変更の可能性あり)などに使用する予定である。
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