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2022 年度 実施状況報告書

複線径路等至性アプローチによる英語での授業へのプロセス探求:小中高比較と理論化

研究課題

研究課題/領域番号 18K00744
研究機関琉球大学

研究代表者

東矢 光代  琉球大学, 国際地域創造学部, 教授 (00295289)

研究分担者 大城 賢  琉球大学, 教育学部, 客員教授 (80280303)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2024-03-31
キーワード英語による授業 / 複線径路等至性アプローチ / 教員研修 / TEM / EMI / 英語教師教育 / All English / TEE
研究実績の概要

2022年度は今まで収集したインタビュー結果をまとめ分析する作業を続け、英語による授業(TEEまたはEMI)に影響を及ぼす要因の中でも特に、教員になる前の長期留学(1年以上)の及ぼす効果について分析した。高校英語教員6名と中学校英語教員2名のインタビュー結果を複線径路等至性アプローチのTEM図により分析した結果として、後のTEE実施に強い影響力を持つと結論付けられたのは1名のみで、留学経験で得られた英語コミュニケーションの重要性への確信や理論的知識が、実際に中高の現場で教え始めたときの状況とのギャップを埋め、実践に至るのは難しいことが明らかになった。本内容は、SEACE 2023研究大会でオンライン発表すると同時に、同大会のプロシーディングスに採択され掲載された。
同時にコロナ後の状況との比較を行うために、2019年度に協力を得た参加者へのアプローチを開始し、1名に2回目のインタビューを行った。小学校教員への複数回インタビューも実施している。
高校英語教員10名のデータはすべてTEM図に起こし、結果をまとめ、論文投稿先を検討中である。
今までの分析から、小中高それぞれに特有な課題があることが明らかになりつつある。特に中高に共通しているのは、「生徒がわからないのではないか」という懸念が、英語による授業を行わない理由になっていることである。小学校では誰が担当するかによって、英語による授業を行うだけの英語力があるか、という課題が見られる。校種を比較しながら、今後分析を行う。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

現在まで取得したデータの分析が進み、2回目のインタビューの目途が立って、開始できたことから。また、分析結果の公表を着実に行うことができているため。

今後の研究の推進方策

コロナ禍の収束が現実的になり、2回目以降のインタビューを進めていく。その中で、TEM図による分析をさらに進め、結果をまとめ、積極的に公表していく。

次年度使用額が生じた理由

学会発表をオンラインで済ませたため、旅費の執行額が不要であった。次年度はコロナ後の状況把握について再度インタビューを行い、書き起こしの予算が必要である。また結果をまとめた英語論文投稿のため、投稿支援サービスの利用を予定している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Role of Study Abroad in the Path to Teaching English in English Among Japanese Teachers2023

    • 著者名/発表者名
      Toya Mitsuyo
    • 雑誌名

      The Southeast Asian Conference on Education 2023: Official Conference Proceedings

      巻: 2023 ページ: 599-610

    • DOI

      10.22492/issn.2435-5240.2023.48

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] Role of Study Abroad in the Path to Teaching English in English Among Japanese Teachers2023

    • 著者名/発表者名
      Toya Mitsuyo
    • 学会等名
      The Southeast Asian Conference on Education 2023
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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