研究課題/領域番号 |
18K00756
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研究機関 | 関東学院大学 |
研究代表者 |
山田 留里子 関東学院大学, 人間共生学部, 教授 (60305795)
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研究分担者 |
橘 英範 岡山大学, 社会文化科学研究科, 准教授 (60236544)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | SDGs / 大学生 / ICT / PBL / LMS / ESD / 中国語学習教材 / 課題解決型 |
研究実績の概要 |
本研究の主たる目的は、大学生を対象とした「課題解決型」中国語学習教材を開発することとその教育効果を検証することである。教材の具体的な題材に“SDGs”(持続可能な開発目標)を取り上げ、グローバル人材の育成を可能にする。 研究計画の2年目となる2019年度においては、2018年度に完成した「課題解決型」中国語学習教材の教育効果の検証を研究分担者と共に、関東学院大学人間共生学部と岡山大学にて行い、私立大学情報教育学会2019年度ICT利用による教育改善研究発表会にて、「課題解決型中国語教材のICT活用による教育効果―PBLでの“SDGS”を題材にして」をテーマに発表した。そのほか、横浜市立東高校との高大連携企画(「誰も置き去りにしない社会へ―あなたができることを考えてみましょう」 「ESDday」in 関東学院大学 2019年7月17日)での模擬授業においても本教材を活用した。 また、「課題解決型」中国語学習教材を有効的に学習することのできる副教材『直前対策!中検!準4級・4級ドリル』(検定試験対策のための練習問題ドリル及び音声教材)を出版(駿河台出版社)した。 今後の研究の展開については、本学の協定大学において、本学の学生がPBLとして実施する中国語研修の取材及びビデオ記録などを行い、本教材の教育効果の検証の整理を行う。同時に、リアクションペーパーによる選択式の受講者アンケートを実施する。更に、所属機関の春・秋学期に実施される授業評価におけるデータを基に、本教材を用いた授業についての意見や感想を整理し、授業方法と学生の授業評価との間に相関関係が認められるかなどの分析を行う計画である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
当初3年目に開発を計画していた「課題解決型」中国語学習教材を有効的に学習することのできる副教材『直前対策!中検!準4級・4級ドリル』(検定試験対策のための練習問題ドリル及び音声教材)は、本研究2年目において出版(駿河台出版社)することができ、研究の大きな柱は既に構築されたといえる。 以上の理由より当初の計画以上の進展をしているといえる。
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今後の研究の推進方策 |
3年計画の最終年度に当たる2020年度においては、本教材のさらなる教育効果の検証を行うことを重点研究としている。 また、研究計画3年目に予定していた本教材の副教材である中国語検定試験対策のための練習問題ドリル及び音声教材も出版(駿河台出版社)することができたので、本副教材を使用しての教育効果の検証も行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究内容に関する専門的知識の提供を受けるための謝金が想定よりも少なく済んだために、そこで生じた残金(14,039円)を次年度に使用することとなった。 2020年度においては、本教材の教育効果を重点的に総括し、課題解決型中国語教育の教授法についての発信に研究費を使用していく予定である。
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備考 |
本研究に関連するその他主要な研究実績 ・本教材の教育効果検証のための模擬授業:テーマ「誰も置き去りにしない社会へ―あなたができることを考えてみましょう」(「ESDday」in 関東学院大学)2019.7.17 ・研究報告書:『課題解決型中国語教材のICT活用による教育効果―PBLでの“SDGs”を題材にして』2019年度ICT教育による改善研究発表会資料 公益財団法人 私立大学教育協会運営委員会編集
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