研究課題/領域番号 |
18K00763
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研究機関 | 京都外国語大学 |
研究代表者 |
石川 保茂 京都外国語大学, 外国語学部, 教授 (90257775)
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研究分担者 |
坪田 康 京都工芸繊維大学, 基盤科学系, 准教授 (50362421)
Smith Craig 京都外国語大学, 外国語学部, 教授 (60390100) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 学習成果の可視化 / ルーブリック / 形成的評価 / 協調学習 / 学習支援システム / 反転学習 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、高校及び大学での英語教育における反転授業型アクティブ・ラーニングにおいて、授業及び授業外での協調学習に焦点を当て、その協調学習の過程を定量的・定性的に評価する大学・高校に統一的な手法の開発を試みることである。 平成30年度は、予備調査と位置づけ、研究協力者である滋賀県立安曇川高校と協議のうえ、反転授業型アクティブ・ラーニングの概念モデルを確定し、確定した概念モデルに沿った授業・授業外での協調学習を促進する反転授業を設計・実践した。その上で、授業においてホワイドボードに記された学習履歴を写真撮影し、OCR 機能により撮影された学習履歴をテキスト化した。しかし、予定していた支援システムとホワイトボードから得られた種々の学習履歴を基に、学習履歴のラベリング作業を行った。しかし、そのラベリングした学習履歴を基にした授業・授業外での協調学習過程を定量的・定性的に評価する大学・高校英語教育に統一的な手法α版を開発することには至らなかった。 そこで、統一的な評価手法の見直しを行い、最終的な学習成果までの段階的な形成的評価手法としてルーブリックを開発し、そのルーブリックを利用した学習者の自己・相互評価及び教員による評価を、第2回IMS Japan賞優秀賞を受賞した協調学習支援システムに組み込み、各学習者が最終的な学習成果までの段階的な形成的評価をタブレットやスマートフォン画面で確認できる手法α版を開発した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
支援システムとホワイトボードから得られた種々の学習履歴を基に、学習履歴のラベリング作業を行い、そのラベリングした学習履歴を基にした授業・授業外での協調学習過程を定量的・定性的に評価する大学・高校英語教育に統一的な手法α版を開発することには至らなかった。統一的な評価手法の見直しを行い、最終的な学習成果までの段階的な形成的評価手法としてルーブリックを開発し、そのルーブリックを利用した学習者の自己・相互評価及び教員による評価を、第2回IMS Japan賞優秀賞を受賞した協調学習支援システムに組み込み、各学習者が最終的な学習成果までの段階的な形成的評価をタブレットやスマートフォン画面で確認できる手法α版を開発したため。
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今後の研究の推進方策 |
最終的な学習成果までの段階的な形成的評価手法としてルーブリックを開発し、そのルーブリックを利用した学習者の自己・相互評価及び教員による評価を、第2回IMS Japan賞優秀賞を受賞した協調学習支援システムに組み込み、各学習者が最終的な学習成果までの段階的な形成的評価をタブレットやスマートフォン画面で確認できる手法α版を、検証授業を通じて改良し、β版を開発する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度使用額が生じた主な理由は、研究分担者の一人の死去にともない、その研究分担者に配分した額が使用されなかったためである。また、この次年度使用額は、開発した手法α版の改良に当てる予定である。
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