L2動詞句省略文の理解処理に発話速度とポーズの長さがどのように影響するかを検討するため、課題における動詞句省略文の提示速度を通常スピードとその約8割のスピードのものの2種類、そして節間のポーズの長さを300msと700msの2種類用意して、それぞれを組み合わせた4条件を用いたCross-modal priming taskを実施した。その結果、通常スピードでポーズが短い時と通常の8割のスピードでポーズが長い時に意味的プライミング効果が見られて、話速に応じた適切なポーズの長さがあり、それらがマッチしている時に処理が促進される可能性が伺えた。
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