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2018 年度 実施状況報告書

スマートフォンによる英語学習者に対する自律的学習の向上に関する縦断的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K00798
研究機関早稲田大学

研究代表者

G・R Stockwell  早稲田大学, 法学学術院, 教授 (90367988)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードeラーニング
研究実績の概要

研究代表者が担当する早稲田大学の一年生向けの英語の2クラス(50人前後)の学習者で実験的に3ヶ月の期間で調査を行った。JACET 8000の語彙頻度リストを元に、アプリのデータベースに500前後の語彙と20のリスニングのオーディオを入れ込んだ。独自のテストを通して、上達はこの500語彙を中心とした事前・事後調査によって調べた。事前調査と事後調査の間の期間の学習者のタスク中のログ記録によって、学生の行動が明らかとなった。
まだ研究は進行中ではあるが、今回の結果の一つは、training並びにSNSの影響は非常に大きいとのことである。学習者の取り組む時間も増えたことも確認できたが、取り組み方にも大きな影響が見られた。かける時間が倍近くに増えたことも見られたが、それ以上に以前と違ったのは、復讐が効率よくなったことである。それぞれのユニットにかける時間が徐々に短くなったことが判明したため、その原因を調査した結果、同じユニットを繰り返して復讐すると、覚えが早くなり、かける時間が自然に減っていったとわかった。
この結果を踏まえて、1本の論文も採択となった。出版先はScopus記載のAnnual Review of Applied Linguisticsという雑誌で、2018年度では語学教育で1位となった難関雑誌である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究は予定通りに行っている。もう既に結果の一部は出版済みではあるが、これからの研究を踏まえて、さらに詳しい結果を出す予定である。

今後の研究の推進方策

現段階の結果は興味深いものではあるが、SNSの役割は未だにはっきりしないため、さらに調査する必要がある。ソフトの下書きができたので、今後は改善する必要点もあったことが明らかとなった。今年度の予定は次のとおりとなる。

前年度のアンケート、データ分析に基づいて、必要に応じてアプリを改造する。学習者の要望、またはアプリの不備に対応し、使い勝手とデータベースの構造を考え直して改定する。本年度はより大きな規模でアプリの調査を行う為、データベースにはさらに500前後の語彙と20のリスニングを入れ込む。学習者のフィードバックによって、前年度に調査した学習法略のリストを工夫する。学習者に配る本研究で使用されるアプリの説明・用法の資料を作成する。学習者の自律的動機付け並びに学習方略に関するアンケートを作成する。SNSの役割をさらに深く調査するために、LINEにおけるやり取りを分析する必要があると思われる。

次年度使用額が生じた理由

ほとんどの額は予定通りに使用したが、ハードディスクは予定より値上がりし、5391円が余ることとなった。今年度は余ることはないと思われる。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 3件、 招待講演 2件)

  • [雑誌論文] Technology, Motivation and Autonomy, andTeacher Psychology in Language Learning:Exploring the Myths and Possibilities2019

    • 著者名/発表者名
      Glenn Stockwell, Hayo Reinders
    • 雑誌名

      Annual Review of Applied Linguistics

      巻: 2019 ページ: 1-12

    • DOI

      doi:10.1017/S0267190519000084

    • 査読あり / 国際共著
  • [学会発表] Exploring competition to enhance learner engagement in out-of-class activities2018

    • 著者名/発表者名
      Glenn Stockwell
    • 学会等名
      JALTCALL 2018 Conference
    • 国際学会
  • [学会発表] Technology and language teaching and learning: Challenges and opportunities2018

    • 著者名/発表者名
      Glenn Stockwell
    • 学会等名
      Indonesian Linguistics Association
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] Challenges and opportunities from paradigm shifts in Multimedia Assisted Language Learning2018

    • 著者名/発表者名
      Glenn Stockwell
    • 学会等名
      Korean Multimedia Assisted Language Learning Association
    • 国際学会 / 招待講演

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公開日: 2019-12-27  

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