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2019 年度 実施状況報告書

スマートフォンによる英語学習者に対する自律的学習の向上に関する縦断的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K00798
研究機関早稲田大学

研究代表者

G・R Stockwell  早稲田大学, 法学学術院, 教授 (90367988)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードeラーニング
研究実績の概要

準備として、前年度のアンケート、データ分析に基づいて、必要に応じてアプリを改造し、学習者の要望、またはアプリの不備に対応し、使い勝手とデータベースの構造を考え直して改定した。本年度はより大きな規模でアプリの調査を行う為、データベースにはさらに500前後の語彙と20のリスニングを入れ込んだ。学習者のフィードバックによって、前年度に調査した学習法略のリストを工夫して、学習者に配る本研究で使用されるアプリの説明・用法の資料を作成した。学習者の自律的動機付け並びに学習方略に関するアンケートを作成した。
データ収集・分析に関しては、研究代表者が担当する一年生向けの合計3クラス(合計69名)の学習者で1年間の期間で調査を行い、語彙・リスニングの上達はTOEICを使用して事前・事後調査によって調べた。授業中にテクニカルト・トレーニング(技術面)、ストラジーク・トレーニング(学習面)、ペダゴジカル・トレーニング(評価面)の3つの学習訓練を計画的に行い、少人数8人のボランティアで、LINEを通して、学習方略についてディスカッションをさせた。事後調査終了後、学習者の感想と、自律的動機付けについてアンケートで聴取した。LINEを利用した学生に対してフォーカスグループのディスカッションを行い、事前・事後調査の結果、アンケート、ログ記録、LINEのトランスクリプトの分析を行った。
途中経過の結果はソウル国立大学で開催された国際学会で発表済みであり、論文は現在執筆中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究は予定通りに行っている。もう既に結果の一部は出版済みではあるが、これからの研究を踏まえて、さらに詳しい結果を出す予定である。

今後の研究の推進方策

現段階の結果は興味深いものではあるが、学習者は学外の使用は困難であることが明らかとなったため今年度の予定は次のとおりとなる。
前年度のアンケート、データ分析に基づいて、必要に応じてさらにアプリを改造する。学習者の要望、またはアプリの不備に対応し、使い勝手とデータベースの構造を考え直して改定する。本年度はより大きな規模でアプリの調査を行う為、データベースに記載されている語彙のデータを改善する。学習者のフィードバックによって、前年度に調査した学習法略のリストを工夫する。学習者に配る本研究で使用されるアプリの説明・用法の資料をアップデートする。学習者の自律的動機付け並びに学習方略に関するアンケートを作成する。学習者はLINEをプライベートのものだという認識が強く、今後は「Slack」というアプリを試す予定である。

次年度使用額が生じた理由

データ分析にリサーチアシスタントを雇う予定だったが、該当者は自分の博士号の研究で忙しくなり、延期となった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 2件、 招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Insights from replication on the factors affecting task engagement in mobile-based learning activities2019

    • 著者名/発表者名
      Glenn Stockwell
    • 雑誌名

      Technology in Language Teaching & Learning

      巻: 1 ページ: 33-51

    • DOI

      https://doi.org/10.29140/tltl.v1n1.152

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [学会発表] Exploring competition to enhance learner engagement in out-of-class activities2019

    • 著者名/発表者名
      Glenn Stockwell
    • 学会等名
      20th International CALL Research Conference
    • 国際学会
  • [学会発表] Technology and Research in Language Teaching2019

    • 著者名/発表者名
      Glenn Stockwell
    • 学会等名
      2019 International Conference on Research Methodology in Second/Foreign Language Learning & Teaching
    • 国際学会 / 招待講演

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公開日: 2021-01-27  

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