2022年度には、これまでに作成されたCAN-DOリストを教育実践の中でどう活用するかについて検討した。以下の2つの教育活動を行った。 1つ目は、CAN-DO記述文にあるキーワードを中心に、学生と一緒に「何ができること」が具体的にどういうことを指すのかを考えることであった。例えば、「自己紹介ができる」というCAN-DO記述文に対して、学生たちに今まで習った言語知識を思い出させ、その言語活動に必要な文型や語彙が何であるか、どう表現すれば「自己紹介ができる」と言えるのかについて学生たちにイメージさせ、箇条書きで「自己紹介ができる」ための語彙、文型、表現などについて各自のチェックリストを作成した。 2つ目は、期末テストの際に中国語学習者を対象にパフォーマンステストを行いました。テストの前の復習段階や、テスト後の内省段階において、学生たちは自分自身が作成したチェックリストを使用し、自分はどういうところができて、どういうところができなかったのかをチェックしてもらった。 これらの取り組みによって、「(言語活動)ができる」が可視化され、次に何をすべきかが分かりやすくなり、自立学習へのモチベーションが高まった。また、このチェックリストは学生たちの自律した学習のきっかけにもなった。
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