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2023 年度 研究成果報告書

学習場面における人間の存在感の効果

研究課題

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研究課題/領域番号 18K00857
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分02100:外国語教育関連
研究機関広島経済大学

研究代表者

宮岡 弥生  広島経済大学, 教養教育部, 教授 (10351975)

研究分担者 時本 真吾  目白大学, 外国語学部, 教授 (00291849)
時本 楠緒子  尚美学園大学, 総合政策学部, 非常勤講師 (10435662)
Verdonschot RG  広島大学, 医系科学研究科(歯), 助教 (30756094)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2024-03-31
キーワード他者の存在感 / 社会的性格特性
研究成果の概要

オンライン学習中の学習者の緊張感を創出する要素として人間の存在感に着目し、「他者の存在感が課題遂行に影響を与える可能性がある」、「学習者の社会的性格特性が他者の存在感の効果に影響を与える可能性がある」という仮説の下、行動実験を行った。課題は足し算と引き算から成る計算で、課題遂行中のパソコン画面の一部に教師の顔がリアルタイムで出ている場面と出ていない場面とで、課題の正答率などを検証した。また、学習者の社会的性格特性、ワーキングメモリ(作業記憶)も測定した。分析の結果、学習者の社会的性格特性のほか、ワーキングメモリもオンライン学習における他者の存在感の効果に関与することが示唆された。

自由記述の分野

日本語教育

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究で実施した行動実験の結果で予想外であったのは、ワーキングメモリ(作業記憶)が「他者の存在感」の効果と関連があると示唆されたことである。このような結果になったのは、ワーキングメモリを測定するリーディングスパンテスト(RST)得点の低い学生は課題遂行中に「他者の存在感」による干渉を受けるが、RST得点の高い学生は遂行中の課題以外に対する注意の配分をコントロールし、「他者の存在感」を無視して遂行中の課題に没入できるのだと考えられる。「他者の存在感」の効果は、課題遂行者の社会性と関連があると考えられがちであるが、実は課題遂行者の注意資源の配分が関与している可能性があるという新たな知見が得られた。

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公開日: 2025-01-30  

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