ヨーロッパ言語共通参照枠CEFRを英語教員だけでなく英語学習者が活用する可能性を探る研究プロジェクトのまとめの論文を英文で仕上げることができた。大学生が生涯にわたってCEFRを自らの英語学習の動機づけに活かす方法の開発を目指して3年間取り組んできた研究プロジェクトのまとめである。A CEFR-Based Approach to Personal Learning Goalsと題した論文を2022年4月12日にイギリスの英語教育研究紀要のEnglish Language Teacher Education and Development (ELTED) Journalに提出した。
実際の研究実施計画では本プロジェクトは3年計画であったが、コロナ禍で国をまたいだ研究活動を行うことができなかったために、昨年度末に1年間の延長を認めていただいた。その中で、依然、海外での学会発表も行うことができず、海外の研究者との議論を活発に重ねながら論文を作成するという当初の目論見はかなわないままであった。しかし、国内外の英語教育実践者からのフィードバックを得るために、教育雑誌に同論文を取りあげてもらうべく、EFL Magazine: The Magazine for English Language Teachersの編集部に依頼をし、掲載許可を待っているところである。
最終年度の意義、そして研究プロジェクト自体の最大の意義は、CEFRを活かした大学での授業実践で不可欠な5つのチェックリストを作成できたことである。
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