研究課題/領域番号 |
18K00877
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研究機関 | 共愛学園前橋国際大学 |
研究代表者 |
藤枝 豊 共愛学園前橋国際大学, 国際社会学部, 教授 (60406288)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 英語ライティング / 英語ライティング指導 / 感受概念 / TAE理論 |
研究実績の概要 |
本研究は、感受概念の言語化手法であるThinking At the Edge (TAE)理論を応用し、英語ライティング指導と実践活動を発案するための研究基盤の確立を目的とする。本研究の具体的項目は、以下の3点である。① 英語ライティングのリフレクション活動で、英語ライティングの感受概念を言語化する。② 英語ライティングの感受概念を言語化し、過去の英語ライティング学習の実体を顕在化する。③ 上記のリフレクション活動から英語ライティング指導の実践活動を発案する。 研究初年度は、主に文献調査のまとめを中心として情報収集と被験者選出を行った。加えて初年度はpilot studyとして本研究が実験可能かどうかを踏まえ、3名の被験者に関する研究を発表した。研究二年目は、本研究の具体的調査を実施するため、データ収集を行った。被験者を対象に「英語学習履歴 とライティング活動経験」を知るために、TAE理論に基づいたworkshopを実施し、英語ライティングのリフレクション活動を実施した。 英語ライティング経験に関わる感受概念の顕在化と言語化作業を行い、TAEリフレクション活動の後、具体的な回答を得るために、被験者と個別インタビューを実施した。 最終年度は、データ収集後、SCAT (Steps for Coding and Theorization)分析の手法を用いてデータ分析を行う。より豊富なデータ収集を行なうため、被験者とのフォローアップインタビューで補足データ収集を実施する。データ分析結果のより高い信頼性と妥当性を確保するために、データ分析の再確認と仕上げを行う。データ分析方法や結果の再検討をし, 本研究の目的である英語ライティング経験の感受概念を言語化したリフレクション活動から, 英語ライティング指導と実践活動を発案する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究二年目の成果を振り返ると、先行研究の成果をまとめて国内外での研究大会での発表を中心に行った。またその先行研究結果を論文にまとめ、所属機関の紀要論文が掲載された。また2019年10月に発表した内容の学会proceedingsも掲載が決定している。 しかしながら、研究二年目はデータ収集を中心に行う計画であったが、年度末のコロナウィルスによる影響から、学生の大学への登校が禁止されたため、データ収集が困難となった。現在は被験者とのデータ収集についての再開時期をまとめて、状況を見てオンラインまたは学内でデータ収集の再開に着手する予定である。データ収集の遅れが生じているものの、収集できたデータから分析を行っている。データ収集が可能となれば、直ちに研究を再開し、計画通りに実施する所存である。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度はTAE理論にもとづいたデータ収集と分析に着手する。研究再開後、TAE理論をもとに、被験者の感受概念のデータ収集のワークショップを開き、研究者が被験者に明確な指示を出しながらworksheetデータを収集する。その後、被験者全員に個別インタビューを実施する。データ分析の状況を見て、データ分析の再確認と助言を得ることができるように、データ分析を終えるよう努める。 データ収集と同時に、成果が得られた内容をまとめて論文執筆にも着手する。本年度はデータ収集と分析に重視するが、昨年で得られた先行研究の結果をさらに深く発表できる機会があれば、国内外の研究会で発表できるように鋭意努力する。
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次年度使用額が生じた理由 |
2020年3月に米国での研究発表が予定されていたが、コロナウィルスの影響により研究大会が中止となった。当初、3月学会の旅費で約280,000円の経常をしていたが、渡航費用(飛行機のみ)が全額払い戻しされた。そのため、約21,000円の余りが生じている。この費用は最終年度に行う研究発表の渡航費および研究成果をまとめた論文の校正費などに充てる予定である。
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