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2022 年度 実施状況報告書

世界展開と高大接続のためのインターアクティブ・プレゼンテーション教授法の提案

研究課題

研究課題/領域番号 18K00882
研究機関聖心女子大学

研究代表者

奥切 恵  聖心女子大学, 現代教養学部, 教授 (70410199)

研究分担者 竹田 らら  昭和女子大学, 総合教育センター, 講師 (80740109)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2024-03-31
キーワード英語プレゼンテーション / プレゼンテーション教育 / リーダーシップ / チームビルディング / 談話分析 / 言語学習者 / プレゼンテーションスキル / リンガフランカとしての英語
研究実績の概要

本研究の初年度から2年に渡り収集した大学生のプレゼンテーション動画データを言語分析し、英語学習者による英語プレゼンテーションの談話構造の傾向をリンガフランカとしての英語使用という視点から分析することができた。連携研究者であるガリー・トム氏と石川慎一郎氏、研究分担者である竹田らら氏とオンラインでのミーティングを重ね、"Learning and Teaching Interactions in Pragmatic Aspects Vol 1.ーLanguage Use in Contexts Inside and Outside English Language Classroomsー"に論文投稿し受理され、研究結果を論文として出版することができた。これにより大学生の英語プレゼンテーションにおける言語特徴を明らかにすることができ、日本での英語プレゼンテーション教育に貢献した。
その他には、The 61th JACET International Conventionの国際大会において、英語学習者がリンガフランカとしての英語を使用することにより異文化理解とリーダーシップ育成及びチームビルディングにポジティブな影響が期待できるという研究結果を発表し、多くの国の研究者から意見を聞くことができ、本研究へ新しい知見を得ることができた。
昨年度に引き続き、小学校の教員から小学校英語教育についての実情もインタービュー調査することができた。
本年度の論文を本研究の初年度から出版した他の論文とともに、作成したHPにアップし、世界中の研究者からフィードバックを受けることが可能となったので、今後は本研究の更なる発展が期待できる。
さらに2023年度は、オーストラリアメルボルン大学と関西大学において研究研修員として本研究を進めることが可能となり、グローバルな知見から研究を発展させる予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2022年度は英語学習者による英語プレゼンテーションの談話構造の傾向をリンガフランカとしての英語使用という視点から分析し、"The Approach to Introductions in English Presentations by Japanese University Students"という題目で研究分担者と連携研究者との共同研究成果を論文発表することができた。さらに英語学習者がリンガフランカとしての英語を使用することにより異文化理解とリーダーシップ育成及びチームビルディングに及ぼすポジティブな影響について、"Leadership Education and English Use: Building College Student Confidence in English"という題目で口頭論文発表をすることができ、順調に研究を進め発表することができたといえる。
最終年度は2021年度からインタビュー調査を進めている小学校英語教育、及び英語プレゼンテーション教育における高大連携の可能性についても包括的にまとめることを目標とする。

今後の研究の推進方策

初めの2年間で収集したプレゼンテーション動画データの一部を動画分析ソフトELANに変換し分析可能な形式にすることができたが、残りのデータについても可能な限り変換し分析を進めるとともに、英語学習者が大学生になる前からの初等中等英語教育も含めた包括的に研究を進める。さらに現代の大学生に求められている異文化理解、リーダーシップ育成及びチームビルディングのスキルに、プレゼンテーションスキルがどの程度関連しているのかも含めて、英語プレゼンテーションという言語活動が現代の大学生に必要なスキルを育むという可能性も追求したい。

次年度使用額が生じた理由

2022年度はプレゼンテーションデータのELAN形式変換を追加で実施しなかったこと、および引き続きコロナ禍で国内外の学会がオンラインで開催され参加旅費の使用がなかったことが主な理由で次年度使用額が生じた。
2023年度はプレゼンテーションデータのELAN形式変換、学会発表を積極的に遂行するための旅費や英文校正費等が必要となる。

備考

Highly Commended Submission Award in Valuing Diversity 2022受賞
2022年度大学英語教育学会褒賞優秀賞受賞

  • 研究成果

    (9件)

すべて 2023 2022 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 1件、 査読あり 3件、 オープンアクセス 4件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 2件) 備考 (2件)

  • [国際共同研究] Lumina Learning(英国)

    • 国名
      英国
    • 外国機関名
      Lumina Learning
  • [雑誌論文] The Approach to Introductions in English Presentations by Japanese University Students2023

    • 著者名/発表者名
      Megumi OKUGIRI, Lala Takeda, Shin'ichiro ISHIKAWA, & Tom GALLY
    • 雑誌名

      Learning and Teaching Interactions in Pragmatic Aspects Vol 1 ーLanguage Use in Contexts Inside and Outside English Language Classroomsー

      巻: 1 ページ: 53-64

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [雑誌論文] Co-occurrence of linguistic and non-linguistic behaviors: Single case analysis of Japanese EFL learners' allo-repetition and gazing2023

    • 著者名/発表者名
      Lala U. Takeda
    • 雑誌名

      日本女子大学英米文学研究

      巻: 58 ページ: 185-198

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] Overlaps in collaboration adjustments: A cross-genre study of female university students’ interactions in American English and Japanese2022

    • 著者名/発表者名
      Lala U. Takeda
    • 雑誌名

      Pragmatics: Quarterly Publication of the International Pragmatics Association (IPrA)

      巻: Online first ページ: 該当なし

    • DOI

      10.1075/prag.21009.tak

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Chat-style writing in teaching conversation2022

    • 著者名/発表者名
      Lala U. Takeda
    • 雑誌名

      PanSIG Journal 2021

      巻: 該当なし ページ: 279-287

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] Leadership Education and English Use: Building College Student Confidence in English2022

    • 著者名/発表者名
      Megumi OKUGIRI
    • 学会等名
      The 61th JACET International Convention
    • 国際学会
  • [学会発表] Leadership, Diversity Education, and Lumina Spark at the University of the Sacred Heart Tokyo2022

    • 著者名/発表者名
      Megumi OKUGIRI
    • 学会等名
      Lumina Connect 2022
    • 国際学会
  • [備考] 聖心女子大学教育研究業績書 奥切恵

    • URL

      https://faculty.u-sacred-heart.ac.jp/DBxx/GyousekiDB/webFile/H15090.html

  • [備考] Megumi Okugiri HP

    • URL

      https://okugiri.wixsite.com/website

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公開日: 2023-12-25  

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