研究課題/領域番号 |
18K00897
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研究機関 | 関西国際大学 |
研究代表者 |
越山 泰子 関西国際大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (00515679)
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研究分担者 |
伊藤 創 関西国際大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (90644435)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 活動型短期海外派遣プログラム / 外国語学習観 / 学習行動 |
研究実績の概要 |
本年度はコロナで海外プログラムも実施されなかったため、主にこれまでに収集したデータの分析にあたった。これまでとはBALLIの分析ツールを現状のまま分析したものであったが、本年度はカテゴリーを再編成して行った。主成分分析後Varimax回転により、前者は7因子、後者は3因子抽出され、それにもとづき、事前、事後、半年後の3時点の変化が検討された。本研究では、因子別合成変数を用いて3時点の変化を検討した結果、外国語学習観については、4つのパターンが抽出された。その顕著な結果の1つは、外国語が話せるという信念や欲求がプログラム経験後に上昇したものの、半年後にまた低下するというものであった。また、2時点での学習行動の変化については、受容的な学習のみ上昇傾向が見られた。また、さらには、海外プログラムにおける「外国語学習観」「学習行動」の変化をメディアを使用した継続的学習の観点から分析した。本研究では,Horwits(1987)の「外国語学習観」尺度項目を留学の効果検証手段として採用し,その中でも,特に学習行動に影響を及ぼすと考えられる項目に着目した(これらの項目は,同尺度項目のうち「学習ストラテジー」と「外国語学習の特性」に分類された2つのカテゴリーから概ね抽出された)。そして,それらの項目を,その特徴から,「オーセンティックな環境への志向性」,「外国語を正確に話すことへの志向性」,「学習項目の重要性に対する認識」,「学習方法の重要性に対する認識」の4つのカテゴリーに分類した。外国語語学習の観点からは,留学期間が短期であることから,留学期間内での向上ではなく,留学終了後も継続的な学習の機会を提供しポジティブな外国語学習観を持続させることが極めて重要であると思われる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究調査が開始ししてから、コロナの関係でデータ収集がかなり制限されてしま知った。
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今後の研究の推進方策 |
データ収集には遅れをとっており、今年もどれだけ進展が見込まれるか分からないが、これまでのデータ、およびできることなら参加者のインテビューなども実施し、これまでの定量的なデータだけでなく、既に参加した学生から定性的なデータを収集することことも予定している。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナの影響で調査研究に遅れが生じ、科研プロジェクトを延長することとなったため。
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