研究課題/領域番号 |
18K00900
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研究機関 | 大阪女学院短期大学 |
研究代表者 |
仲川 浩世 大阪女学院短期大学, 英語科, 教授 (70571595)
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研究分担者 |
山本 淳子 大阪女学院大学, 国際・英語学部, 教授 (30372832)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 英語ライティング / 協同学習 / 学習支援 / 修正フィードバック |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、対象をコミュニカティブな英語の授業を苦手とする初級レベルの短期大学生、大学生に限定し、第二言語ライティング学習における修正フィードバック支援のあり方を理論的に考察するとともに、その実践の効果について検証を行うことである。具体的には、調査協力者の指導前後のライティング能力の発達と意識の変容を明らかにすることに焦点を当てる。その際に、調査協力者のライティングや自由記述の回答はすべて匿名とし、個人情報とプライバシーに十分配慮することを心がけた。本研究の意義は、対象を不安感の強い学習者に設定し、教員のフィードバック支援と協同学習を組み合わせた指導モデルを通して、自分で目標を設定し、ライティング活動に責任を持ち、学習方略を選択するという、自律した書き手の育成を目指すことである。実践の成果をまとめることは可能となったが、しかしながら、2020年度は新型コロナウイルス感染拡大のため、 予定していた国際大会は中止・延期となった。そのため、研究発表参加は断念することとなり、当初は、3年計画であったが、1年期間延長をした。そして、2018年度~2020年度までの研究成果を著書として出版した。さらに、オンライン授業における協同学習支援を実施し、概要を国内のZoomミーティングで発表し、執筆した。2021年度は、前年度から延期となった、国際大会 (University of Hong Kong)のオンデマンドによる研究発表参加も確定しているため、本研究の総括となる論文を執筆する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新型コロナウイルス感染拡大の影響のため、3年の研究を4年に延期したが、2018年度から2020年度までの3年間の成果を図書として出版することが可能となったため、最終年度はコロナ禍の中で実施できる教育的示唆について模索したい。
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今後の研究の推進方策 |
コロナ禍やハイブリッド授業の実施の際における今後の英語教育学研究・外国語研究の可能性・問題点に焦点を当てて、教室外における教員と学習者のコミュニケーション活動の促進について論じたい。また、成果をオンライン上の国内外の学会にて研究発表し、出来るだけ多く論文を出版したい。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染拡大影響のため、国際学会の延期・中止や海外出張が実現せず、渡航費が大幅に余った。そのため、研究期間を当初の3年から4年計画に延長し、最終年度はオンライン上の国内外の学会発表や論文執筆用の研究活動用のノートパソコンを購入する予定である。
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