研究課題/領域番号 |
18K00912
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研究機関 | 亜細亜大学 |
研究代表者 |
青山 治世 亜細亜大学, 国際関係学部, 准教授 (60634285)
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研究分担者 |
関 智英 公益財団法人東洋文庫, 研究部, 奨励研究員 (30771836)
伊藤 信哉 松山大学, 法学部, 准教授 (70389196)
森平 崇文 神戸学院大学, グローバル・コミュニケーション学部, 准教授 (30468847)
小池 求 流通経済大学, 学部以外の部局, その他 (30760623)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 日中関係 / 新聞 / メディア / 順天時報 / 中国 / 新聞法規 |
研究実績の概要 |
研究代表者と共同研究者は各自の研究課題に即して調査・研究を開始した。各班の進捗状況は次のとおりである。順天時報班では、日本国内に保存されている『順天時報』および同紙に関わった人物の関連資料の収集を開始した。特に同紙の報道姿勢を特徴づける論説や報道記事を分析した。ただし、当初予定していた同紙と日本の新聞界・言論界との関わりについての考察は次年度以降の課題として残った。政治外交班では、中国・台湾を中心に関連資料を収集した。特に欧米各国が同紙をいかに捉えその報道を活用していたかを考察するため、研究分担者(小池)がドイツにおいて関連資料の収集を行った。社会文化班では、国内外において関連資料を収集した。 本研究と連動する研究会(順天時報の会)を5回開催し、研究報告が4回(うち1名は連携研究者(島田))、論説記事の会読が1回、『順天時報』に関する資料紹介が1回(研究代表者(青山))、関連書籍紹介が1回、それぞれ行われた。また、シンポジウム「第一次世界大戦と中華民国」(2018年11月17日、東洋文庫)を順天時報の会と中華民国史論の会が共同開催し、7名が報告し(うち1名は研究分担者(小池))、54名の参加者を得て、『順天時報』が存在した時期の中国の政治・外交・思想・社会の各方面について再検討を行った。 本研究の前提となったJFE21世紀財団「アジア歴史研究助成(2016年)」の研究報告書として、論文「日系中国語新聞『順天時報』と近代東アジアにおけるナショナリズムの相剋―新聞観と新聞法規への態度を手がかりに―」を研究代表者(青山)が執筆し、公刊された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
共同研究者は各自の研究課題について調査・研究を開始しているが、各班または全体において進捗状況や研究成果を共有したり討論する機会を設けられていないため。
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今後の研究の推進方策 |
各班または全体において進捗状況や研究成果の共有や討論を行う機会を設ける。また、研究課題の考察を進める上で必要な資料調査がまだ不足しているため、次年度は不足している資料の収集と分析に努める。
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次年度使用額が生じた理由 |
当該年度に予定していた研究用パソコンの購入を見合わせたこと、国内外における資料調査が予定していたよりも少なくなったことによる。研究用パソコンについては当該年度は現有のもので対応したが、研究遂行上、現有のものでは最終年度までの使用に耐えないため、次年度の早い時期に研究用パソコンを購入する予定である。また当該年度に実施できなかった国内外での資料調査を次年度に行う予定である。
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