研究課題/領域番号 |
18K00913
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研究機関 | 国士舘大学 |
研究代表者 |
藤森 馨 国士舘大学, 文学部, 教授 (50291000)
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研究分担者 |
夏目 琢史 国士舘大学, 文学部, 准教授 (00747842)
小倉 慈司 国立歴史民俗博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 教授 (20581101)
岡野 友彦 皇學館大学, 文学部, 教授 (40278411)
岡田 荘司 國學院大學, 神道文化学部, 名誉教授 (60146735)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 出雲国造 / 北島家 / 所蔵文書 |
研究実績の概要 |
コロナ禍で遅延し、繰越延長した本年は、昭和30年代に東京大学史料編纂所の村田正志氏が翻刻した重要文化財の軸装にある誤記脱字の確認作業と文書名の訂正などを行った。関東下知状や御行書などの文書名に誤りがあったためである。また新出文書150点を再確認し、島根県立古代出雲歴史博物館の学芸員の協力を得て、地元の人間にしかわからない地名や人名の特定作業を行った。また学芸員には新出文書を撮影してもらい、研究分担者各々に送付してもらった。その成果として、文書全体の内容が判然としたものもある。花押も文書に見られるものは、すべて採録し、翻刻の一助になった。 今回の調査の結果、北島国造家の史料は、すでに重要文化財に登録されているもののほか、北島国造家が一時的に出雲大社を離れることを余儀なくされた明治維新の際に出雲大社に寄贈され出雲大社文書の一部になっているものと、今回発見された新出文書があることがわかった。これまでに発見されていた重要文化財の史料と出雲大社文書となっている史料は、島根県教育委員会が確認・撮影済みであったが、今回は新出文書を含めた北島国造家文書をすべて確認できたことで、最終調査は意義あるものとなった。
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