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2021 年度 研究成果報告書

大衆娯楽と他者認識-江戸から明治へ

研究課題

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研究課題/領域番号 18K00920
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分03020:日本史関連
研究機関福島大学

研究代表者

伊藤 俊介  福島大学, 経済経営学類, 教授 (10737878)

研究分担者 須田 努  明治大学, 情報コミュニケーション学部, 専任教授 (70468841)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード日本史 / 東アジア史 / 大衆娯楽 / 他者認識 / 唐人祭り / 新派劇 / 浪花節 / 唐人踊り
研究成果の概要

本研究では、①「「唐人踊り」「唐人祭り」にみる朝鮮認識」、②「戦争芝居に描かれた中国朝鮮像」、③「浪花節に語られたナショナリズム」という3つのテーマを設定し、大衆娯楽に描かれた他者像の分析をもとに民衆の他者認識の形成と変容について検討した。テーマ①はコロナ禍の影響で十分な調査が実施できなかったため今後の課題としたい。テーマ②は日清戦争芝居の脚本に登場する中国人・朝鮮人の描写を通して新派劇俳優川上音二郎の他者認識を検討し、論文を発表した。テーマ③は中国革命の支援活動で挫折し浪花節語りとなった宮崎滔天が自らの主張をどのように浪花節に結実させたかを検討し、研究協力者により論文が発表された。

自由記述の分野

朝鮮近代史

研究成果の学術的意義や社会的意義

これまで日本人の他者認識をめぐっては主に学者や政治家といった知識人の立場から語られた言説を検討したものがほとんどであったが、本研究ではそうした知識人層ではなく、広く一般の日本人における他者認識がどのように形成され、また変容していくのかという問題に焦点を当て、大衆娯楽という媒体を通してそれらを長期的スパンで捉えようと試みた。こうした試みは、グローバリゼーションや文化の多様性が声高に唱えられながらも、いまだに排外主義的な主張が繰り返されている現代の日本が抱える問題の淵源を考えるうえでも、極めて重要な作業である。

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公開日: 2023-01-30  

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