本研究を組織する三宅明正は、1970年代後半から日本各地の企業(事業所)や労働組合を訪れて、従来利用されてこなかった日本の労働史にかかわる史資料を調査収集し、さらに1990年代からはアメリカの文書館や労働団体が所蔵する日本労働史の史資料を探し出し、それらを利用して研究を進め、日本の労働の歴史的特質の究明に努めてきた。それは、日本の労働者には「従業員」という性格が強く、それが労使の相互作用によって歴史的に作られたことである。 本研究は、三宅がこれまでに収集してきたこれらの日本労働史に関する史資料を、分類、整理の上で電子媒体化し、学術研究のために他者が広く利用可能な形にしようとしたものである。
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