研究課題/領域番号 |
18K00923
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
高嶋 朋子 東京大学, 大学院情報学環・学際情報学府, 特任助教 (60600442)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 近代史 / 地方史 / 外地 / 同郷会 |
研究実績の概要 |
2020年度は、新型コロナウイルス感染拡大防止に配慮する必要から、計画通りに研究を進めることはできなかった。 5月に予定していた聞き取り調査は、緊急事態宣言が出ていたことからひとまず延期と判断した。その後、宣言は解除されたものの、対象者が島嶼部在住でしかも高齢者であることから、対面での接触機会を得ることは断念した。電話で短時間のやりとりに対応していただいたものの、予定していたような聞き取りを行うことはできなかった。 雑誌『奄美大島』における対象記事の抽出には着手したが、記事の読み込み・分析についは、図書館や資料館の閉館、利用者数制限などによって速やかに必要な参考資料を確認できない時期があったため、進捗が遅れており、年度内に完了するには至らなかった。 他方で、このような資料調査の結果のまとめ等を含めたデジタルコンテンツの公開に関し、問題となる公開の持続性と利活用性までを考慮したシステム構築について、実例を踏まえた提案を行った。持続性はレンタルサーバのLAMP環境でオープンソースソフトウェアを用いることで、利活用性は画像共有の国際規格IIIF、メタデータ交換のためのOAI-PMHの提供を行うことでそれぞれ実現されるものであるが、一定のメンテナンスコストはかかるため、本研究が想定するような小規模なデータ公開の場合については、引き続き検討を要する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
「研究実績の概要」でも述べたように、新型コロナウイルス感染拡大防止に配慮する必要等から、計画通りに研究を進められなかった。
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今後の研究の推進方策 |
来年度も聞き取り調査を進めることができるかは不透明であることから、現行の資料調査を完了させ、その成果をデータベースとして公開することを主眼として研究を進めていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
今年度は新型コロナウイルスの影響により、研究費の使用目的であった聞き取り調査、研究成果公開のためのシステム構築を計画通りに進めることができなかった。 来年度は、特に研究成果公開のためのシステム構築を中心に進める予定である。
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