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2020 年度 研究成果報告書

宮内庁所蔵『王公族実録資料』の機密文書に関する研究:閔妃暗殺事件後の大韓帝国皇室

研究課題

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研究課題/領域番号 18K00941
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分03020:日本史関連
研究機関フェリス女学院大学

研究代表者

新城 道彦  フェリス女学院大学, 国際交流学部, 准教授 (40553558)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード王公族実録
研究成果の概要

宮内省(現宮内庁)が『王公族実録』を編修するために収集した膨大な史料群である『王公族実録資料』を解読・データ化するとともに、その史料を用いて韓国併合直前の大韓帝国皇室の動向、具体的には閔妃暗殺事件以降の大韓帝国皇室における権力闘争、およびそれに日本がどのようにかかわっていたのかを考察した。特に「乙未亡命者関係書類」は禹範善を暗殺した高永根が、閔妃を継いで高宗の王妃となった厳妃と過去に浅からぬ関係にあったことを詳細に記録しており、「高永根」や「厳妃」の評価を大きく変えるものとなった。本研究の成果は「高永根による禹範善暗殺の裏面―淳妃嚴氏の密通と陞后問題―」というテーマで論文を発表した。

自由記述の分野

東アジア近代史

研究成果の学術的意義や社会的意義

日本は1910年に大韓帝国を併合し、大韓帝国皇室の直系にあたる太皇帝の高宗、皇帝の純宗、皇太子の英親王李垠を王族として、また傍系を公族として帝国内に編入した(両身分を合わせて王公族といった)。この王公族の誕生は明治末年から大正にかけて本格化する宮内省の実録編修作業と期を同じくし、日本は『王公族実録』を編集した。そのために収集した膨大な史料群は多種多様で未刊行のものもあり、準皇族たる王公族の行跡にかかわる史料はもちろん、大韓帝国の内実や日本と関係する文書も多数含まれている。本研究の意義は、新史料によって韓国併合を前後する日韓関係史に新たな視点を提示し、研究を進展させられる点にある。

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公開日: 2022-01-27  

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