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2022 年度 実績報告書

古代の宮中宗教行事に関する日中韓比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K00954
研究機関東北大学

研究代表者

堀 裕  東北大学, 文学研究科, 教授 (50310769)

研究分担者 三上 喜孝  国立歴史民俗博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 教授 (10331290)
吉田 歓  山形県立米沢女子短期大学, その他部局等, 教授 (70312618)
内田 敦士  東北大学, 文学研究科, 専門研究員 (70850163)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード王宮 / 仏教 / 中国 / 新羅 / 百済 / 大極殿 / 太極殿 / 梁
研究実績の概要

本研究は、これまでほとんど解明されていなかった、日本史・朝鮮史・中国史にみえる王宮を中心とした仏事の比較研究を目的としたものである。残念ながら、新型コロナウィルス感染症が世界的に蔓延した影響を受け、予定していた中国長安を中心とする王宮遺跡などの踏査の中止や、研究会・シンポジウムの対面での開催中止など、多くの不測の事態に見舞われたため、計画変更を余儀なくされた。
けれども、中国史や朝鮮史に関する資料取集活動などを継続して実施することができたほか、発掘調査報告書や関連する論文などの収集活動も実施することができた。このため、当初目的としていた、研究会およびシンポジウムの開催は、なんとか果たすことができている。とくに、2021年2月の「日韓古代比較宗教史シンポジウム」と、2021年11月の「宮と都の東アジア比較宗教史シンポジウム―日本・宋・高麗・契丹―」は、オンライン開催ではあったものの、各6人の報告者と多くの参加者のもとでシンポジウムを開催することができ、東アジア諸国の王宮を中心とする各地域での仏教の展開について明らかにできた。とくに、それぞれの「王権」の正当性に対する価値観と王宮での仏教利用が連動していることが明確になったのである。
また、新型コロナウィルス感染症の流行にともなって、延長申請をした2022年度は、おもに論集の刊行に向けて、現地踏査がまったくできなかったことなど、
不足していた史料調査や情報収集など多くの準備をすすめることができた。このため、論集についても、ほどなく刊行が予定されている。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (4件) (うちオープンアクセス 2件、 査読あり 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)

  • [雑誌論文] 陸奥の仏教文化2022

    • 著者名/発表者名
      堀裕
    • 雑誌名

      吉村武彦・川尻秋生・松木武彦編『シリーズ地域の古代日本 陸奥と渡島』株式会社KADOKAWA

      巻: 陸奥と渡嶋 ページ: 173-201

  • [雑誌論文] 平安仏教-最澄・空海は何をもたらしたか-2022

    • 著者名/発表者名
      堀裕
    • 雑誌名

      岩城卓二ほか編『論点・日本史学』ミネルヴァ書

      巻: 1 ページ: 52-53

  • [雑誌論文] 古代中国の路寝2022

    • 著者名/発表者名
      吉田歓
    • 雑誌名

      山形県立米沢女子短期大学紀要

      巻: 58 ページ: 19-35

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 古代の文字文化とジェンダーに関する覚書 ―東アジアと地域社会の視点から―2022

    • 著者名/発表者名
      三上喜孝
    • 雑誌名

      国立歴史民俗博物館研究報告

      巻: 235 ページ: 117-124

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 陸奥国分寺・国分尼寺と疫病・皇位継承-地域の歴史と遺跡を考える―2022

    • 著者名/発表者名
      堀裕
    • 学会等名
      第12回全国国分寺サミットin仙台・陸奥国分寺
    • 招待講演
  • [学会発表] 日本古代木簡の型式分類と機能的分類2022

    • 著者名/発表者名
      三上喜孝
    • 学会等名
      韓国木簡学会第16回国際学術大会「韓・中・日古代木簡の名称に対する総合的検討」
    • 国際学会

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公開日: 2023-12-25  

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