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2023 年度 実績報告書

古代中世移行期における交通システムの展開

研究課題

研究課題/領域番号 18K00963
研究機関広島大学

研究代表者

西別府 元日  広島大学, 人間社会科学研究科(文), 名誉教授 (50136769)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2024-03-31
キーワード駅家雑事 / 供給 / 山陽道 / 大山峠 / 別符 / 荘園公領制 / 宿
研究実績の概要

研究開始直後の自然災害(2018年西日本豪雨)や、コロナ禍にともなう移動制限などによって、研究スタート時に設定した視点や方法、その方向性、さらには対象とするフィールド等々について、大幅な修正を余儀なくされた。そのため、一方では、古代後半(平安時代中盤)から、中世前期(鎌倉時代)の諸文献にみえる交通・移動に関わる史資料を抽出して、交通路のあり方や、人びとの移動に関わるサポート体制(供給・逓送という概念を設定)の変化を、地域社会における政治的関係の変化や、地域社会の人びとの社会的関係性の変化のなかで、検討することにつとめた。
具体的には、移動制限が日常化するなかで、対象地域を広島県域とその周辺に限定化しながら、具体的な移動経路を瓦その他の各種文化財の流布・遺存地などから検討するとともに、残存する地形や遺構のほか、古地図その他のなかにうかがわれる痕跡から検討することによって、地域の交通体系に変化がうまれ、中心的な集落の変化(移動その他)がみられるようになることを明らかにするとともに、それらの変化が、当該地域の社会的争論のなかでもうかがわれることを、最終年度に検討した事例のなかで明らかにした。こうした変化を検討する過程で、交通路そのものも変化する地区と、固定されている地区が存在することに思いいたり、最終年度には、後者の代表的な地点について、地理学的調査手法や、考古学的調査手法によって、その意味を検討するという視点から作業・調査を試みたが、対象地がさまざまな制約で限定されたこともあって、想定したような古代社会以来の経由地と考えうる明確な根拠となるような成果が、えられなかったことが残念である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 地域社会の変容と交通機能2024

    • 著者名/発表者名
      西別府 元日
    • 雑誌名

      内海文化研究紀要

      巻: 52号 ページ: 1,20

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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