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2019 年度 実施状況報告書

在外日本前近代史研究の軌跡

研究課題

研究課題/領域番号 18K00966
研究機関九州大学

研究代表者

坂上 康俊  九州大学, 人文科学研究院, 教授 (30162275)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード日本史 / 前近代 / 欧米 / 中国史学史 / 韓国史学史
研究実績の概要

今年度は、The Japan FoundationのまとめたJAPANESE STUDIES IN THE UNITED STATESおよび、John DowerとTimothy Georgeの編にかかるJAPANESE HISTORY AND CULTURE ROM ANCIENT TO MODERN TIMES ─seven basic bibliographies─とを用いて、欧米圏における前近代日本史研究の研究者をピックアップし、かれらのWEB上の経歴データを可能な限り収集して、特に師弟関係を中心とする研究の影響関係、交友関係についてデータ化することに努めた。ただし、これらの目録は、前者は1988年のもの、後者(second edition)は1995年のものであるので、それ以後の分は、今後補っていく必要があり、著書等の実物によって検証・補訂を加えていく必要もある。
このためもあって、昨年に引き続き、前近代日本史関係の欧文・漢語著書の情報収集と状況に応じて必要な書籍の購入を行った。具体的には古書店を通じた書誌情報の集積、東京大学文学部日本史学研究室等大学図書館・研究室の収集した欧文前近代日本史研究書の書誌データ、序文・謝辞等の文章をコピー等の形で収集した。
この間、研究計画書に記載のブルース・バートン桜美林大学名誉教授、延敏洙東北アジア歴史財団元研究員、また同僚のヴァン=フーテム、ケイレブ・カーター両先生、その他の方々の助言・情報提供を通じて、アメリカ・ベルギー・オランダ・韓国における研究者の系譜的研究の肉付けを進めた。
ただ、年度末に予定していたドイツ・フランスでの情報収集については、新型コロナウィルス肺炎の関係で渡航が難しくなり、次年度(最終年度)に回さざるを得なくなった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

特に年度末に直接欧米等に出向いての情報収集が難しくなり、また、当てにしていた在外研究者のみならず日本国内の研究者についても、年度末に近づくにつれ図書館等の利用が制限されるようになり、情報の交換に困難を生じるようになったため。

今後の研究の推進方策

今までに収集したデータの分析に努め、せめて系統樹的なものは作り上げたいと考えている。予定していた国際ワークショップについては、新型コロナウィルス肺炎の終熄が見込めないため、状況を見極めて開催の可否を考えたい。

次年度使用額が生じた理由

予定していた研究打ち合わせ会議がすべて開催不可能になったこと、協力をお願いしていた海外の研究者による研究史整理等の作業が図書館等の利用制限により著しく困難となり、予定していた謝金の支払いに到らなかったこと、これらが大きな原因で次年度使用額が生じてしまった。来年度は最終年度であり、できるだけ当初の目的を達成するよう努力するが、新型コロナウィルス肺炎の状況に左右されざるを得ない。

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公開日: 2021-01-27  

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