• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 実績報告書

在外日本前近代史研究の軌跡

研究課題

研究課題/領域番号 18K00966
研究機関九州大学

研究代表者

坂上 康俊  九州大学, 人文科学研究院, 特任研究員 (30162275)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2024-03-31
キーワード前近代日本史 / 学統
研究実績の概要

2023年度には、これまでと同様に諸国における前近代日本史の研究状況に関する資料収集につとめるとともに、そこで得られたデータをもとに研究の継続状況、すなわち学統の系譜化を進めた。特にコロナ禍のために実現できなかった諸国の前近代日本史研究者への聞き取り調査と、蔵書を中心とする研究環境の調査を実施できたことが大きな成果を生んだ。
予算が限られており、かつ円高や航空運賃の上昇の影響で対象が限られることになったが、法政大学教授小口雅史氏の協力のもと、ドイツではフンボルト大学のクラハト名誉教授、およびルール大学ボーフムのシュミットポット教授、またオランダではライデン大学のボート名誉教授にお目にかかり、それぞれの国内での前近代日本史学を中心とする日本学の学統について詳細な説明を受けることができ、系譜化の基礎に確かな足がかりを得ることができた。また、上記大学の図書館以外に、森鴎外記念館、ベルリン自由大学図書館、ベルリン日独センターなどで蔵書の調査をおこなった。
一方で、前近代日本史研究の継続状況を学統という形で系譜化して示すことの意義、そのための方法、それぞれの方法が抱える問題、現時点での成果のサンプルを示すべく論文「在外日本前近代史研究の学統は描けるのか」を執筆・公表し、さらなる情報提供も求めた。
以上の結果、ドイツ、オランダ、フランス、イギリス、アメリカといった欧米諸国に加え、中国・韓国・台湾についても、一定度の系譜化の目処がたっている。これらの国々の前近代日本史学を中心とする日本学の系統譜について報告書をまとめ、これを学術誌上で公表すべく準備中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 在外日本前近代史研究の学統は描けるのか2023

    • 著者名/発表者名
      坂上 康俊
    • 雑誌名

      アジア遊学

      巻: 289 ページ: 116-120

URL: 

公開日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi